本校生物生産学科松井英明助教が令和5年度水産学奨励賞を受賞しました

 令和6年3月27日から3月30日に行われた令和6年度日本水産学会春季大会において、本校生物生産学科 松井 英明 助教に対し、日本水産学会から令和5年度水産学奨励賞が授与されました。

 受賞内容は「微細藻類を起点とした仔魚への効果的なω3脂肪酸供給システムの構築に関する研究」です。松井先生は微細藻類がω3脂肪酸合成能力を持つことに着目し、リンが欠乏すると藻類のω3脂肪酸生産量が2倍程度に増加することを発見しました。さらに、分光光度法を応用した藻類の栄養状態のモニタリング手法の開発や、藻類の細胞壁合成遺伝子を改変し、細胞壁を脆弱化させることでシオミズツボワムシによる栄養吸収を改善することに成功しました。これらの成果が、種苗生産の基盤となるものと評価され、水産学奨励賞を受賞しております。

 餌料の改良・開発は、増養殖や種苗生産の現場へ強く貢献する重要な研究分野であり、これからも教育・指導に繋がる成果を発信できるよう、研究を進めてまいります。

水産学奨励賞を受賞した研究内容の概要スライド

水産学奨励賞を受賞した松井英明助教

日本水産学会から授与された奨励賞記念の楯

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