クラゲのエッセイ集

「クラゲ楽 〜jfish ML エッセイ綴 り〜」

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 本エッセイ集は,クラゲについてのメーリングリスト(Jfish ML)への投稿エッセイを纏めたものです。Jfishとは1999年1月中旬に発足したメンバー制のインターネットによるメーリングリストで,60余名の会員からなり、一日に40通ほどのメールが交信されています。メンバーはクラゲのプロアマと非常に幅広く多様です。

 そのようなML交信のなかで,気儘で無責任なリャッシー氏の提案により,クラゲエッセイ集の出版が計画されました。

 本エッセイ集から,メンバーのクラゲへのこだわりを読みとって下さい。では,宜しくお楽しみ下さい。


>> プロローグ <<
                    

リャストナイ (1999年2月18日)



This photo is taken and offered by Jelly & Mew (1999)

 蒼い地球の意志  [jfish:0617]     リャストナイ(1999年2月18日)


 
わたしたちの地球は蒼い惑星です
 蒼い大気に包まれて幾千億幾万億の生物たちが息づいています
   生まれ 育ち 産み はぐくみ そして 息絶え
   めぐり会い 愛し 憎み 恨み そして 別れ
      また めぐり会い  また 生まれ

 幾千億幾万億の生物たちの数億年に亘るめんめんと続いた生の営み

   その営みをやさしく包む蒼い大気の惑星 すばらしいわたしたちの地球です


 われわれの蒼い惑星は ひとつの生き物にみえます
 幾千億幾万億の生物たちがお互いに強くかかわった 細胞たちです
   羊水の海には幾多の生物たちが
   また 蒼いビロードの大気につつまれて幾多の陸上の生物たちが
                 ひとつひとつ 細胞として息づいています

   そして 地球は 力強く 蒼い大生命として息づいています
     

ご覧なさい ほら!

クラゲたちが羊水の海に透明な体を浮かべています
  クラゲの体は蒼く透きとおり
    大きく傘を広げた時に 大生命と同化しています
    傘を閉じた時に 幾千億幾万億の細胞たちの意志が収束しています

  そして 大きく傘を広げた時に 大生命の意志を蒼い地球のすみずみにまで発散しています

 我々はキーボードを通して
   ひとつひとつの意志を収束させ このエッセイ集を纏めることができました
 そして クラゲは傘を大きく広げ
   この同化した意志をインターネットの海に発散しています
 蒼く輝く生命の意志 このエッセイ集を
   大生命体のひとつの細胞である貴方のもとへ発散しているのです
 
貴方にお願いがあります
 蒼い惑星のひとつの細胞として 蒼く拍動する私たちの意志をしっかり受け止めて下さい




1 クラゲにも骨があります 1999年1月28日

                    リャストナイ・上野

 昔話で,クラゲは罰で骨を抜かれてしまって,ヤワヤワの体になったと,確かにあったようですが。実は,クラゲは骨を持っているのです。骨と言っても,我々人間のような体を支える骨ではなく,平衡器中にある平衡石です。これはヒトの骨とちがって,硫酸カルシュウムが主成分です。そして,この平衡石中には木の年輪のような輪紋が存在するのです。この輪紋は一日に一本形成され,これを数えることでクラゲの日齢を求めることができます。

 しかし,クラゲの仲間でこの研究が行われたのはアンドンクラゲだけです。アンドンクラゲの平衡石は0.5mm程に大きいので日輪の観察が出来たのですが,ミズクラゲなどでは沢山の小さな平衡石(0.01mmほど)ですので,輪紋発見は困難のようです。

 クラゲの硬い話でした。


 

2 クラゲの唄(その1)[jfish:4/11,23:20]            
            リャストナイ(1999年4月11日)

  僕はいつから海に漂っているのだろう
  気付いたときは 海の中

  僕はどこから海にやってきたのだろう
  気付いたときは 波の中

  だれも答えてくれないけれど
  海のなかって 気持ちがいいもの

  いつか 誰かに会えそうな気がする
  僕を分かってくれる 誰かに会えそうな気がする

  きっと 僕はその時に答えを見つける
  僕が探しつづけた 答えを見つける

  そうさ だから僕は漂う
  やさしいあなたが 僕の答えだ
  やさしいあなたが 僕の答えだ きっと!


 
3 クラゲの唄(その2)[jfish:4/11,23:20, 1/12,0:24 & 8:12]
                      リャス&カド(1999年4月12日)

1〜9,11:リャストナイ

10:    カドチャン

 
1.クラゲ ゆさゆさ クラゲ ゆさゆさ
  そうさ 君は アカクラゲ

2.クラゲ ぱこぱこ クラゲ ぱこぱこ
  そうさ 君は タコクラゲ

3.クラゲ のたのた クラゲ のたのた
  そうさ 君は カミクラゲ

4.クラゲ くわくわ クラゲ くわくわ
  そうさ 君は ミズクラゲ

5.クラゲ すいすい クラゲ すいすい
  そうさ 君は アンドンクラゲ

6.クラゲ ひこひこ クラゲ ひこひこ
  そうさ 君は ギヤマンクラゲ

7.クラゲ やわやわ クラゲ やわやわ
  そうさ 君は アマクラクラゲ

8.クラゲ ごんごん クラゲ ごんごん
  そうさ 君は エチゼンクラゲ

9.クラゲ さわさわ クラゲ さわさわ
  そうさ 君は オワンクラゲ

10.クラゲ きらきら クラゲ きらきら
  そうさ 君は ウリクラゲ

11.クラゲ ぴょこぴょこ クラゲ ぴょこぴょこ
  そうさ 君は カラカサクラゲ


4 クラゲに刺されない術     1999年1月31日

                        リャストナイ・上野

 アンドンクラゲについての話です。このクラゲは主に西日本の海水浴場にお盆くらいから出現して,チクチクと海水浴客を刺し,楽しい海水浴を台無しにしてしまいます。

 しかし,アンドンクラゲは好きこのんでヒトを刺しているのではないのです。ヒトが刺されにやってくるのです。

 私は学生にアンドンクラゲに刺されない術を講義途中にこぼれ話で紹介します。それは,静かに静かに泳ぐことです。沢山のアンドンクラゲに取り囲まれても静かに静かに泳ぐことです。これは出来そうで,なかなか出来ません。仰向けの浮き身で静かに静かに泳ぐのです。水中めがねとシュノーケルを用いるとやりやすくなりますね。それらを身につけて,静かに静かに泳げば刺されないものです。

 それから,高度なテクニックを要さない術として,着物を着て泳ぐことですが,なんだかこれは興醒めですね。しかし,パンティーストッキングを身にまとって泳ぐのでしたらば,少しは盛り上がりましょうが,これまた変態騒動が起きそうです。

 もう一つのとっておきは,日焼け止めクリームを刺され易いところに厚塗りする事です。これは結構効果がありますが,チューブ一本は軽くなくなりますので,すこし費用がかかりますね。

 では,これらのクラゲに刺されない術を身につけて,海水浴をエンジョイして下さい。


 

5 エチゼンクラゲがゆ〜ら,ゆ〜ら  (1999年2月1日)

                    リャストナイ・上野


 私は初秋の頃に年に一度舟釣りで海に出ます。朝から夕方まで釣って,殆ど坊主はありませんが,赤い立派なタイを目指して糸を垂れるのですが,なかなか釣れてくれません。しかし,夕方近くには少し茶色っぽいものや,青いものなどでクーラーが一杯近くになります。これは私の腕がよいのではなく,親友の船頭さんが懸命に頑張ってくれるお陰なのです。

 さて,そんなふうに釣りをしていて,ふと視線を水面に落として驚きました。大きな,大きなふたつのクラゲが寄り添うように並んで,私の眼下の,舟の下2,3mの深さをゆっくりと泳いでいます。もう目は釘付けで,しばし声も出ませんでした。傘の幅が1m程,長さが2m近くで,少し青みがかった褐色でした。傘の下は非常に複雑な構造です。それがゆったりと静かに舟の下を並んで通過していたのです。ほんの10秒あまりの出来事でした。

 一方向に強い意志をもっているように,彼らは泳ぎ去りました。彼らの泳ぎは波間を漂っているそれではありませんでした。強い意志を持って,目的を持って彼らは一途におよいでいるように見えました。

 まさに,海の生命の大権現様に出会ったような気持ちでした。


 
6 ダスキンモップ?    築地新 光子(1999年2月2日)

 水族館には時として「珍しい生物がとれた!」という情報が入ることがあります。大抵の場合はよくある生物だったり、たまたまよそから流れてきたものだったりするので、とりあえずどんな生物なのかよく確認しなくてはなりません。ところが電話ではその特徴を説明するのが難しく、また聞いているほうもさっぱりわからない、ということがあります。

 あるとき突然「ダスキンモップみたいな魚が釣れた!」と電話が入りました。それを聞いて飼育係は頭を抱えてしまいました。そんな魚を思いつかないのです。いったいどんな生物なのか?聞けば聞くほどわからなくなります。ある飼育係が言いました。「キアンコウのなかまでは?」写真を見ると確かにモップと言えなくもありません。けれど実物を見ないことにははっきりとしたことは言えません。嘘を教えるわけにはいきませんので、結局送ってもらうことにしました。さて、それが届くまでの間、飼育員室ではいったい何なのか、という話でもちきりです。賭けをしようという話まで持ち上がってきました。みんなの頭のなかにはモップの形をした珍しい魚が泳ぎはじめ、どんどん想像はふくらんでいってしまいました。

 数日後、クール便で氷づけにされた生物が届きました。早速開けて見ると・・・皆さんはなんだったと思いますか?確かにダスキンモップとしか形容できない生物が入っていたのです。残念ながらキアンコウではありませんでした。一目見て魚ではないこともわかりました。実はウミエラだったのです。偶然釣針にひっかかり、あがってきたのでしょう。ウミエラをご存じの方はわかると思いますが、あの砂に埋っている部分がまるでハンディーダスキンモップの柄のように見えていたのでした。皆の予想はすべてはずれ、モップ魚の正体を知った飼育員たちは各々の仕事に戻っていきました。

 それ以来モップを見るとウミエラのことを思い出します。


 


7 クラゲ研究の動機とそのきっかけ    1999年2月4日

                              リャストナイ・上野

 きわめて個人的な動機なのです。

 私は小学校と中学校のいわゆる少年期に海水浴をすることが大変に好きでした。夏休みになるのが楽しみで,親や近所のお兄ちゃん達に毎日海に連れてってくれと言っていました。私の誕生日は夏休みの初日の7月20日で,現在では「海の記念日」となりましたが,このことも少しは関係しているでしょうか。

 申し遅れました,そのころの私は福岡市香椎に住んでいて,海水浴ができる海は電車で行ってました。ですから,一人で行くことは出来ません。玄界灘に面した外海の綺麗な海水浴場でした。しかし,海水浴ができるのはお盆まででした。アンドンクラゲが発生して,殆ど海水浴が出来なくなるのです。少々刺されても,泳いでいましたが,やはりあのピリッとする痛みは海水浴どころでは無くなるほど不快なものです。海が大好きな少年の私にアンドンクラゲは本当に恨めしくも憎らしいものでした。また,正体が殆ど分かりませんから,対応のしようもないのが歯痒くて堪りませんでした。これが,振り返って思うとクラゲの研究に就いた動機のようです。

 しかし,憎らしいクラゲをつきとめようと考えても,その思いをかなえる術を知りませんでした。現実は,高校受験と大学受験と目先の目標が大きくのしかかり,クラゲなど頭の片隅にもない時期が続きました。大学に入って,殆どクラゲは忘れてました。今から思うとクラゲをやることと,勉学すること,研究すること,社会にでて給料をもらって生活することと同次元では考えることが出来なかったのです。

 40歳近くになって,研究ができる立場になり,学位論文も一段落して,さて将来の研究をどの様に発展させようと考えるときがありました。その時は「クラゲが出来たらいいなあ」というくらいでした。給料をもらって研究をしている以上は結果を出さなければなりません。その自信が無かったのです。

 近くの漁港をたずねたある夏の日に,漁港の一角が白く濁ってました。よくよく見ると,おびただしいアンドンクラゲの集群でした。そこから数個体のアンドンクラゲを持ち帰り,水槽にいれて観察したのがアンドンクラゲやその後のクラゲ研究の取っ掛りでした。それから,5年ほど経過してやっと学会発表できる結果を得ることが出来ました。

 少年期のクラゲに対する想いから約30年の歳月が,クラゲ研究に着手するまでに要しました。これは私が臆病だったからと思っております。クラゲ研究者の話を聞くと,殆どの方が大学の卒業論文で始められいます。私にはその機会がなかったと言えば,それまでですが,自分で取りかかる勇気がなかったのです。今私は趣味でクラゲを飼育されている方を沢山知ってます。そんな皆さんのなかに若い人が多く,のびのびとクラゲを飼育されているのに接し,その行動力のすばらしさに感嘆してます。


 


8 クラゲの話題性 〜クラゲを研究し始めた裏話〜  1999年2月9日

リャストナイ・上野

 私はプランクトンの専門家として25年余り,プロとしてご飯を食べさせて頂いて20年間,プランクトンと付き合っています。とっかかりは,赤潮プランクトンでした。続いて,珪藻プランクトンでした。これらのプランクトンを扱っているときに,時に欲求不満を感じておりました。

 それは何かといいますと,私の周りにはエビ,カニ,魚,海藻,鯨,はたまた海鳥などを研究されている方々がいます。かれらの扱っている生物は一般の方たちが大抵知っているものです。すなわち,一般の方と話題の共通性があります。そしてそれらが殆ど食べられるものなのです。例えば,シャコの話題ですと,「この間,シャコを買って食べたのですが,身が殆ど入っておらず,失敗しましたよ。」,「あ〜,あれはですね,・・・・・」と話がはずみます。また,年賀状などにも粋な作品をさりげなく描けます。これが珪藻プランクトンでしたらば,殆ど話題に共通性がありません。強いて探すと,昔ビスケットに口当たりが良い増量材として入っていたこと,断熱効果材として住宅建材に添加利用されていることくらいなのです。あまり話が弾みません,それどころか四角四面な堅い話になってしまい,興醒めることもあります。何だか,昭和20年代の食糧難に話が発展して,少し暗い雰囲気も感じたりします。

 それが,クラゲだったら本当に青天の霹靂で,「わっ〜,クラゲを研究されているのですか〜,・・・・・」と話題は次から次へと限りなくあります。世間とのつながりが容易に認められます。このMLのように一般の方と話題を共有することが出来ます。話題も何だか軽く,冗談も飛び出しやすく,人間関係までポジチブに発展するような気がします。

 研究ですから,勿論話題性は副産物ではありますが,やはり話題性が豊かな方が楽しいものです。私がクラゲを研究し始めたのは正直な話,そんな内緒の動機があったようです。ですから,私は以前無口だったのですが,最近は少しおしゃべりになってしまいました。


9  水母の生き方 −クラゲの生残戦略− 1999年2月8日

                          リャストナイ・上野

 夏のある日にわたしは浮き桟橋の近くを泳いでいたアンドンクラゲを捕獲して調べた後,海にもどしたことがあります。可愛そうに,それらアンドンクラゲはすでにヘイ死し,幾らか乾燥してしまっていました。それらを海に戻したのです。その直後の光景が今でも鮮明に私の脳裏に焼き付いています。カワハギやメジナの小魚が一斉に現れて,それらアンドンクラゲの亡骸をむさぼり食べ出したのです。生きているときには,アンドンクラゲが小魚に捕食されることはありません。

 ゆったりと泳いでいるクラゲが魚などに食べられないのは,捕食に対して強力な戦略を用いて対応しているに違いありません。この戦略が何なのかは不明です。たぶん,なにかの物質でしょう。何れ誰かが研究して,解き明かしてくれることでしょうが,私が興味あるのは,物質ではなく,油断だらけにみえるクラゲがちゃんと生残戦略をしていることなのです。

 大体に,毒などをもっている生物はゆっくりと行動をします。河豚,毒蛇,サソリなどゆっくりと行動するものです。クラゲの場合は刺胞かも知れないと思ってました。しかし,それでしたらばミズクラゲなどはすぐに捕食されてしまうでしょうし,乾燥しかかったアンドンクラゲの刺胞もまだまだ有効だったはずです。刺胞では無いような気がします。

 クラゲのあの緩やかな行動は実は生きる自信に満ちたものであったことに気付かされました。我々が水槽のクラゲをみているときに,リラックスさせてくれるのもこの様なクラゲの自信かも知れません。クラゲが得体の知れないすごい生き物に思えてきました。

 

10 クラゲが流れてくる... 今 泉 洋  (1999年2月9日)

 私が学生(修士)時代を過ごした日本海側のとある大学の実験所には、海上に浮き桟橋が作ってありました。私は暇なときには時々浮き桟橋の縁に腰掛けて、潮の流れに乗ってやってくるクラゲを見ていました。もちろん、いつもクラゲがやってくるわけではないですが、条件が良い 時は次から次へとクラゲがやってきます。
 一番多いのはミズクラゲでした。大きいのや小さいのが流れてきます。 「流れて」はいても、皆しっかり泳いでいます。たまに笠の直径が30cm位もあるやつがいてびっくりすることもありました。半透明の、文字どおりゼリー状の頼りない体をしていますが、その中にはちゃんと筋肉があり、笠を動かす原動力となっています。ゼリー状の筋肉... ほとんど海と同化した存在は私には不思議であり、なんとなくうらやましくもあり、そんなことを思いながら徒然なるままにクラゲを見ていたのでした。
 アカクラゲもやってきます。赤い縞々の粋な笠から毒のある繊細な触手を長く長く伸ばして泳いでいます。悪戯をして、水面から笠を指先でつっつくと触手がたちまち短く縮んでしまいます。そのままにしておけばまた触手が伸びるのですが、大抵はそうなる前に流れて行ってしまいました。
 夏の一時期にはアンドンクラゲがやってきます。四角ばった傘を活発に動かして泳いでいます。触手は4本しかないのですが、さすがに毒が強そうなのでイタズラはせずに見ているだけでした。
 そうそう、クラゲではありませんが、クシクラゲも流れてきます。ミズクラゲよりも多いときもありました。野球のホームベースやラグビーボールみたいなもの、チューリップの花を平たくしたようなやつなどがいました。光の当たり具合で、水面からもクシクラゲの特徴である櫛版がきらきら光って動いているのが見えました。
 浮き桟橋からはクラゲの他にも、海中の藻場の中を泳ぐ小魚や海老などを見ることが出来ました。でも浮き桟橋でぼんやりしているときに眼に入ってくるのはクラゲの類でした。あのころは時間がずいぶんゆっくり流れていたような気がします。時間だけはクラゲと同化して流れていたのかもしれません。



11 クラゲによせて(jfish:0311)    ドリメジュ (1999年2月9日)

 子供の時の思い出はきらめき。無垢な心、新しいものを知る喜びにあふれてい
る。実家から海が歩いてすぐ近くの三津浜(愛媛県松山市)で生まれ育った。海へ
出かける度に胸踊る生き物たちとの出会いの数々。まだ汚染も進まぬ岩礁と浜辺で
しばし我を忘れた日々。
 海はやはり夏がお似合い。真っ赤な太陽、麦藁帽子、・・・オ−ルこぐボ−ト、
その時だ、海中漂う不可思議なやつと遭遇したのは! 白くて髪をふりかざしたや
つ!(いまでこそユウレイクラゲと正体見たり)、はたまたよく透き通った円盤
の中央に花びら模様が4個あるやつ(これぞご存じミズクラゲ)。でも彼(女)等の魅
力など知らない。活発に泳ぎまわるエネルギッシュな他の多様な動物たちにアッタ
クした時代。
 海辺育ちのおかげで目が肥えた動物好きの私に夢が芽生える。「海底二万マイ
ル」に描かれたような夢の世界、未知の海、世界中の海を探検したい。海の不思議
な生き物たちを調べてみたい。ネモ船長の高尚な心の奥底そこそこの少年時代。
 夢は現実となってゆく。日本中の海岸をまわって研究を重ねている。もちろん、
舞台は研究分野がら世界を旅する。系統樹の根幹に位置する刺胞動物の有性世代ク
ラゲの世界、魅惑的な形態もさることながら未知との遭遇の連続!しなやかな彼ら
は「沈黙の世界」にさえ深く静かに潜航しても生存する。体長40mもの世界最大
の後生動物もクラゲだ。
 また,クラゲは有性生殖に加えて無性生殖もできるタフなやつ。若返る沿岸性の
不老不死のクラゲも最近見つかった。クロ−ン専門のポリプ世代にもどるのだ。
 でも、脳がないのはどういうことか。それだけに、いやらしいのか、すてきなの
か。獰猛なプリディ−タ−、血も涙もない生物生存機械とみやぶられるか?感情の
芽生えさえないのだろうが、体が透き通ったクラゲは実に潔い。丸見えの姿は嬉しい。
だが神秘のベ−ルがまだまだはがされないままだ。
 感情のある人間が、脳のないくらげと付き合う。クラゲは多細胞動物の起源にか
かわるほど人間とは相当距離のある動物だ。当たり前だが、クラゲよりも水族館や
動物園にいる高等動物、いやそれを見物にいく人間の方が愛情が感じられるよね。
 そんなことにはおかまいもなくクラゲたちは淡々と生きてるね。クラゲをつくり
だすポリプも、可憐な花や臭いでだましてくれる植物のように、いやそれ以上に
逞しく生きているね。


12 くらげを喰うひと(jfish:0316)   pin   (1999年2月9日)

クラゲについてインターネットで情報を漁っていましたら、
「中華のクラゲサラダを英語では "ゴム紐サラダ" という。」との文章がありました。
私はまだクラゲを食べたことがありません。ナマコもホヤもありません。
「骨」のない生き物を食べるのってなんだか恐い。イカや貝が限界です。

この冬から三浦海岸の傍に住んでいます。
都心から1時間ほど離れただけですが、空の色が違う。
街なかの夜空って、雲のない夜でも靄(もや)で紫がかって見えませんか。
こちらでは、夜空は漆黒です。それに、空が広い。
夜中コンビニにアイスを買いに行く折、海岸沿いの駐車場を歩く、お向かいの
千葉の街や、イカ漁の船の漁り火や、満天の星が見える。良いところです。

三浦海岸は、風を使うスポーツをする人には、とても恵まれた土地です。
週末ごとに風を求めてたくさんの人が三浦海岸を訪れます。
残念なことに、毎週風が吹いてくれるわけではありませんが。
風を待つ間に、釣りをしたり、素潜りをしたり。
でも、暇なときはやっぱり暇。
友人は、暇が高じたあまりに、ミズクラゲを齧りました。
「浜に打ち上げられているの見てたんだけど・・・どんな味がするのかな、と思って。」
砂に腰を落として座り込み、両掌でクラゲを口元まで抱え上げて振り返ったのを見たときには、
行灯の油を嘗めているろくろ首を見た気分。
ミズクラゲは「塩気のあるナタデココ味」だそうです。

これもウェブで見た話ですが、昔カナダで大量に押し寄せるミスクラゲに閉口して、塩漬けに
して食用クラゲとして輸出しようとしたそうです。
でも、当地のアジア系の方に味見してもらったところ、口にあわなかったのでプロジェクトが
中止になったとか。
一層のこと、乾燥させたりせずに、生のまま食品として使ってはどうでしょう。
低カロリー・高栄養で、しかも柔らかい食感。最近の食べ物の流行にぴったり。
いえ、私は食べませんけれど。


13 夜明けの歌(jfish:0355)      ドリメジュ  (1999年2月10日)

クラゲは夢を見続ける。ボデイに太古の記憶が染み込んでるから。
たゆといつつ、命の母なる海に抱かれて、あくたの子守り歌を聞きながら。
水母は海の赤ちゃん、海の揺りかごにゆらりゆられて



14 男の涙 クラゲの涙[jfish:0693]  moon-jelly (1999年2月21日)

 先日の日曜日、家族そろって見ていたテレビで、視聴者のハガキが読まれて
いました。

「 いつも楽しく拝見しております。
 さて、近所のスーパーでのことです。
 ウチの子供(3歳)は、最近だんだんわがままになってきて、買い物に行くと必ず
 アレを買って、コレを買ってと、だだをこねるようになってきました。
 だけど、ここで甘やかすと将来この子の為にならないと思い、可愛そうですが
 いつも言う事を聞かないように決めています。
  その日もレジに並んでいるとき子供がうるさくしてて、周りの人に申し訳ないと
 思っていましたら、前の方がレジが終わって立ち去るときに、私に向かって一言
 「頑張ってね、負けないでね。」と声をかけて頂いたのです。私は嬉しくなって・・・          」

 コレを聞いて私、うかつにも涙が出てしまいました。
家族がいたので、何食わぬそぶりでトイレに立ってごまかしたのですが、40歳を過
ぎると涙腺も弱くなるようです。
お涙ちょうだいのドラマやご対面番組などは、全然平気なのですが、不意をつか
れました。

 皆さんは、クラゲも涙を流すと思いますか?
私はクラゲが餌を食べるときに出す、ネバネバした分泌物が、クラゲの涙のように
思えてなりません。
もしそうだったら、何と慈悲深い行為でしょう。

 皆さん「いただきます」を言っていますか?
「いただきます」を言う本当の相手は、お母さんでも、お父さんでも、農家の皆さん
でもなく、ましてや戦地の兵隊さんでもありません。
 これから食べる食材に宿っていた「命」に対して言うのです。

♪お米だーって、野菜だーって、果物だーってー、みんな みんな 生きているんだ
 ともだちなんだー♪
    ↑ 
   ココは「二部合唱」でお願いします。

 これから私も夕食です。・・・それでは
「いただきまーす!」


15 クラゲに会って(jfish:0387)    ドリメジュ  (1999年2月12日)

「何でも初めての出会いは、偶然にしろ必然にしろ後の人生に
影響を残すものだ」というわけで、あるくらげとの出会いを想定。
逆に、地球人のわれわれが宇宙へ旅立って、未知の”くらげ型
生物”に初めて出会った場面を考えてもいい。(デ−タのないのは
いいことだろうか、未知は恐いか、興味深いか)昔見た、アニメ映画、
「シンドバッドの冒険」では、”空飛ぶしびれクラゲ”が登場していた。
ちょっと、こころがしびれた。
兎も角、”クラゲ”に対してあなたはどう感じ、どう対応するだろうか。
さて、海岸でくらげに出会ったとこだ。・・・まてよ。これ、
”くらげ”でいいんだろうか?定義があやふにゃになった
けど、まあ、寒天質様のふわふわした生き物だから、よし、くらげだ。
ぷよぷよ、ぷかぷかに出くわしたわけだ。お−!およぎよった。浮かんで、
流されながらなんという!ありゃ、小魚をを捕まえたぞ。わ−、飲みこんだ。

かわいそうな小魚・・・・・。くらげって魚を食べるんだ。かわいい形としぐさ、
透明感あるガラスのようないい感じだったのに!!でも、そうだなあ、動物って、
なんかたべんといきれんな。でも、高等な魚なんかを食べちゃうとは!?すご−い!
ちょっと恐くなったけど、触ってみよ。捕まえてやろか。わあ、やっぱり、
ゼリ−だ、プリンだ。あいたたた−。やられた。掬った手がぴりぴりきた。


16 クラゲとはつかず離れず、微妙な関係 (jfish:0381)
     − jfish ML誕生秘話 − 平山 博文 (1999年2月11日)

中学生の頃、私は父の仕事の関係で広島県呉市に住んでいた。
かつては軍港として、また戦艦大和を建造した造船の町として有名であった町
である。(因みに宇宙戦艦ヤマトの第一回目に、ヤマト誕生の由来として登場
しているのだが...ご存知だろうか?)。
当時は野球で頭が一杯のどこにでもいる野球少年。そのチームが遠征試合をす
ることになった。遠征先が同じ呉市内の長浜中学校。
当時は知る由もなかったのだが、そう、あの微塵子と水母とJazzで有名な坂田
明氏の母校だったのだ。
その校庭は海に面しており、グラウンドの端は海と接する防波堤。
壁を越えたホームランは全て海に吸い込まれ、回収不能となる特異なグラウン
ドであった。
勝敗は...記憶に無い。が、弱小チームだったので勝てたはずが無い。(都
合の悪い記憶は抹殺されている...)多分、「今日も負けちゃったな..」
とトボトボと帰宅の途に付いたに違いない。

その後転機が訪れた。
父の出張で、東京に来ることになったのだ。
そして就職した先が神奈川県藤沢市。今の会社に就職が決まり、配属を決める
新人研修が終わる頃、ここへ勝手に決められていたのだった。(一番近い蒲田
工場へ希望を出していたのにもかかわらず..)。
実はこの勝手な会社の選択が、再度クラゲと出逢う大きなきっかけになった。
藤沢勤務..江ノ島..。程なく江ノ島水族館へ足を運ぶことになったのだ。
そして、ついにクラゲと再開する日がやってきた。
イルカを見るつもりで持って出かけた筈が、あの有名な「クラゲファンタジー
ホール」にとりつかれることに。このとき持っていたビデオカメラに収められ
たクラゲ画像は,即ホームページへと送り込まれたのであった。

その後、ホームページの更新も訪れた水族館の魚が中心となり、クラゲのこと
を忘れかけていた 1998年の大晦日。
何の気無しに、Internetの検索サイトへ入力した「クラゲ」の文字が大きな出
会いとなることになった。どうして急にクラゲのことを調べたくなったのか?。
今もって自分の謎の一つだが...。
よく思い出してみると、画像だけであまりに中身のない自分のサイトに何か
まともなコメントを付けたかったのかもしれない。

さて、ここで検索にヒットしたのがリャストナイ上野さんことリャッシーさん
こと...(一体ハンドル名はどこまで変化して行くんでしょう?)..水産
大学校の某先生であった。
そして、その正月はクラゲメールの往復。
さらに気付いた頃には、ML開設の段取りが...。
おや?、今考えてみるとリャストナイマジックにかけられ、催眠術で操られて
いたに違いない。
いまだかつて無い忙しさの仕事の中で、普通ならこんなことに手を出せるはず
がない!!。しかしリャストナイマジックのマインドコントロールは続く。
仕事の合間に(仕事をサボっているとも言うが) ML開設の手はずを整え、気
付いたときにはjfishのMLができあがっていたのであった。

後はご覧の通りである。
あの、もしかして、ひょっとすると、gooでも、 infoseekでも、 yahooでも、
AltaVistaでも見つからない..ということはクラゲのメーリングリストは日
本でここだけなのだろうか?。


17 新・わたしはクラゲになりたい(jfish:0394)
    脳の無い気ままな風流なくらげへの讃美歌です
                   ドリメジュ (1999年2月12日)

武器の刺胞は使い捨て、気に止めなくてよし。そんなクラゲが憎らしい。
体をかじり取られても痛くもなし。再生できるそんなクラゲがうらやましい。
死なないで、年を取ったら若返る。そんなクラゲに憧れる。
死んだら水、臭くもなし。そんなクラゲが美しい。


18 猫はクラゲの夢をみるか(jfish:0399)
                   酒井 康志 (1999年2月12日)

クラゲを飼育して、はや2ヶ月
飼い始めた頃は、ただ水槽を覗いてはクラゲの安否を確認するだけ
とても、クラゲを見て心安らぐなどとはほど遠かった

でも、今は
餌を与えると、まるで果物が入ったゼリーのように
傘からでる足を組み替えて、まるで私を誘うように
優雅に水槽の中を上にいったり、下にいったり
私は時間を忘れてしまう場所を見つけた様な気がする

最近、猫が水槽の前にじっと座っているところを目にする
彼女も私と同じ気持ちになっているのだろうか


19 クラゲが寄ってくる...(jfish:0413)今 泉 洋  (1999年2月12日)

 ある日、実験所の人がヒラメの稚魚を採集するために集魚灯を
焚くというので、私も見物することにしました。夜になり、浮き
桟橋から集魚灯を海面直下に降ろして点灯すると、暗い海の中で
そこだけが明るくなりました。その日の潮の流れは緩やかで、
ほどなく小さなゴカイの類や甲殻類(エビみたいなやつ)が集まっ
てきました。続いて半透明のシラス(イワシの稚魚)や小さな魚。
あれれ、イカの子供までやってきたゾ。...なんだありゃ? うわ!
ウミケムシだぁ... とかなんとかやっているうちに集魚灯の周りは
生き物でにぎやかになってきました。ヒラメの稚魚もやってきました。
採集する人は作業をしていますが、見物人達は呑気なものです。

 それらの生き物に混じってクラゲもやってきます。アカクラゲです。
集魚灯を点けた時にはいなかったのに、どこからやってくるのか、
触手を1m近くも伸ばして、潮の流れが緩やかなので四方から灯りを
目指して何匹も寄ってきます。暗い海から触手を長く伸ばしたアカ
クラゲがひたひたと寄ってくる図は、なかなか神秘的な、でもちょっと
恐ろしげな光景なのでした。

 当然のことながら、集魚灯に集まっている小さな生き物達は、
寄ってきたアカクラゲの長い触手に捕らえられてしまいます。
アカクラゲにしてみれば灯りを目指して泳いできたおかげでお腹
いっぱい餌を食べられるわけです。灯のある所に行けば餌がある、
とアカクラゲが考えるわけはないのでしょうが、なかなかうまい
やり方だなぁ、と妙に納得してしまいました。

 ところで、灯りがない普段の夜はアカクラゲ達は海の中で何をして
いるのでしょうか。海の底の方で集会をしているのでしょうか... それとも
月明かりや星明かりを頼りに夜の海を散歩しているのかな...


20 クラゲは岸にぶつからない(jfish:0423)    リャストナイ(1999年2月12日)

 本当に不思議ですよね。クラゲって,波間をユラユラと漂っているようですが,岸に
打ち上げられるものや,実際にユラユラ泳いでいて物にぶつかるクラゲって殆どいませ
んよね。海が時化たあとはやはり打ち上がってますが,これは例外でしょう。人間でも抵
抗できない波の力ですから。また,水面上に体が突き出たカツオノエボシやカツオノカ
ンムリは風で吹き寄せられることがありますけども。

 アンドンクラゲは泳ぎが早いのでぶつかりそうですが,よくよく観察していると30
cmぐらい手前でUターンするんですよ。本当に不思議なんですよ。
 しかし,そのからくりは簡単なのです。クラゲには目があるのです。アンドンクラゲは
レンズまでもった高級な眼を数個も持っているのです。また,カミクラゲなども傘の縁に
数百個の眼点をもっています。光の強弱は充分に感知できる能力があるのです。
 それで,アンドンクラゲがどうして障害物にぶつからないかを飼育実験してみまし
た。まず,水槽壁面がブルーや透明では盛んにぶつかりますが,黒い壁面の水槽に移す
と,これが不思議で水槽壁から遠ざかるのです。
 どうやら,黒い壁面を敬遠するようです。そういえば,漁港の岸壁に近づけば暗くな
りますよね。クラゲはこの明度低下を認知するのでしょうか。なんだか,手がかりが得
られてきました。

 つぎに,白から黒まで5段階の明度が異なるプレートを大型水槽につるして,実
験を行いました。結果は,衝突する頻度を調べたのですが,その結果は白と黒で低く,
中間の灰色で高い結果を得ました。はっきりしない灰色をクラゲは認知しにくいのです
ね。中間色って,潜って海を水平に見たときのブルーの明るさですよね。黒は岸壁近く
の暗がりに相当します。白は何なのでしょう。まだまだ,不明なことはあるようですが,
クラゲは彼らの眼をつかって,障害物を認めて,狭いヨットハーバーなどでもゴッツン
コしないで生活しているのですね。

(本記述が根拠とする実験結果は1998年度日本海洋学会春季大会でポスター発表され,
現在学会誌に投稿準備中です)



21 クラゲ切手の驚きと希望(jfish:0478) ドリメジュ     (1999年2月14日)

小学生の時から切手のコレクションを始めた。「月に雁」が高くてなかなか手に入らんとか、年賀切手の昭和25年の虎のお年玉シ−トがすごいとか、日本切手を中心に集めた。中学の時に、NHKテレビなどの影響で、外国を旅することに憧れ、女性ペンパルをギリシャとルクセンブルグに一人ずつ見つけた。でも、彼女等から切手をあまりたくさんはねだらなかった。これといって集中して収集したトピカル切手はない。しかし,動物好きで、「我は海の子」だったので、海洋生物に特に興味があった。まだ見ぬ国から発行されている各種の切手に確かに学ぶことは多く、博学になれるのだろうが、日本切手が依然として中心。でも、松本市の中心にある三越デパ−トで世界の切手をあれこれと買ったものだ。古銭も眼にとまったが、こちらには手がでなかった。

肝心のクラゲ切手であるが、琉球切手(当時はまだアメリカ合衆国)にはアカクラゲが意匠として、クラゲの純切手としては世界でも早々と登用されていた。このようなクラゲ切手があることは知っていたが、著者が現在勤務する瀬戸臨海実験所の樫山嘉郎さんが次々と見せてくれる世界のクラゲ切手にまったく驚き入ってしまった。”え−!!こんなにあるの−−−” あるわ、あるわあ、・・・ 50国と国際連合から100枚を裕に越えるものが発行されていた。そして、昨年の1998年は国際海洋年とあって、相当多数の海洋生物切手が発行され、その中にクラゲが頻繁に用いられていたのである。

縁あって、池田友之さんのご好意で、「うみうし通信」にカラ−の原寸大で、世界のクラゲ切手をシリ−ズで紹介し始めた。丁度、第1集が出版されたところだ。世界で初めてと思われるくらげ切手の集大成を南紀生物同好会の「くろしお」に纏めてすぐのことで、ありがたい話だ。ここに至るまでには、日本で最初に動物切手の大著をまとめられた荒川好満先生(カキやうんこ学の先生)はじめ、先輩である串本海中公園センタ−の内田紘臣さん(イソギンチャクや多毛類などの分類の専門家)、さらには、切手のうんちくを次々と披露して下さった日本の大先輩の方々にたいへんお世話になったおかげである。誠に感謝に絶えない。

ところで、残念ながら、日本にはまだクラゲ切手なるものが発行されていない。海洋生物のたいへん豊富な日本においては、水族館でさかんに飼育され、人気上昇中、そして、アニマルテラピ−の筆頭、昔から教科書でもよく知られる、そして、日本人が好んで食するクラゲなのにである。加えて、クラゲにとってはめんぼくないのだが、「くらげのつかい」は有名な話だ。そうはいうものの、海水浴などで手痛く刺すクラゲもいるので、やっかいもののレッテルが災いしているのだろうか?
それやあれやの理由で、日本からもクラゲ切手の発行を是非にと望む者の一人である。


22 ポリプに若返るクラゲ(jfish:0485) ドリメジュ (1999年2月14日)


ドイツにウエルナ−という主としてクラゲなどを研究された方がおられた。
残念ながらもうお会いできない。丁度、第1回のヒドロ虫類学会
国際ワ−クショップの開催を待たず、1984年に亡くなられて
しまわれたからだ。ここ瀬戸臨海実験所
にもゆかりのある方で、ウェルナ−博士の有名な一連の研究が
イラモを用いたもので、当地、白浜にしばし滞在され、論文を書かれている。
その時は、私はまだこの道に入っておらず、白浜で腔腸動物の
生物学に関する国際シンポジウム(第2回)が開催されたなど、
知る由も無かった。
この道駆け出しになった頃のこと、海辺でみた多数のアンドンクラゲ
に魅せられて、ひらめいたことがあった。それは、アンドンクラゲの
形態的構造をみると
おなじみのミズクラゲなど(イラモもそう)の鉢虫類とヒドロ虫類の
中間型ではないかということ。そんな想いと、キシクモ
時を同じくして、なんと、箱虫綱がそのような存在として
ウエルナ−博士によって提唱された論文が出た。驚いた当時の記憶が生々しい。
そんな博士の書かれる、美しい挿図もさることながら、刺胞や染色体までの
詳しい情報を取り入れた生活史と系統分類に関するすぐれた論文をみて、
これこそ目指すものの一つとした。
前置きが長くなった。ウェルナ−博士の前述のような論文の中に、私の
興味をくすぐったものが、クラゲがポリプにもどらないかという可能性の記述。
ウエルナ−博士に近づきおいこす研究を重ねていた私にとって、これは密かな楽しみ
であった。たしかに、いろんな種類をかたっぱしから飼育したが、口柄の
部分は相当長く生きた。クラゲがもう寿命をまっとうして、飼育容器の底に
沈んで、”水になる”前に、その部分はまだ何ケ月も生きた。ただし、しばしば
その口もとへ、かわいそうだが、針で刺し殺したアルテミアを
運んでやったものである。でも、ことごとくポリプにはなってくれなかった。
私はもう、若返りの発見をあきらめ、「口は実はもうポリプだ」などと口惜しがっていた。
ところがである。第2回のヒドロ虫類の国際ワ−クショップで、イタリアの若い研究者が
若返ったクラゲの講演をして、興奮させられた。しかも、何人かはその場で追試して
確認したのである(実は私も横目にみていたが、にわかには信用しなかった)。その後もイタリアとスイスのすぐれた研究者の細胞レベルまでの共同研究で、このことの謎の解明が進んでいる。
ちょうど昨年の暮れに、NHKの特集、「海」の第7集の最後で、この現象が美しい映像と
友人のイタリアのピライノ博士の出演で、人間の輝く未来へつながる興味深い生物資源として
語られてたが、記憶に新しい方も多いのではないだろうか。口柄だけでは若返らないとの実験結果が
彼らの近年の論文に示されており、眼から鱗が落ちた。とにかく、多細胞動物で現在、唯一の
若返る種であるのが、ベニクラゲだ。日本にも全国的に分布する。永遠の命が将来得られる夢ができた。



23 人生が二度あれば?(jfish:0495)  ドリメジュ (1999年2月15日)


培養細胞から星までみな寿命がある。でも、クラゲは
永遠の命をもっている。別に若返らなくてもいいじゃないか。
絶好調の時に、時は止まらないものか。永遠
くらげに問い掛ける。何で若返るの? ”自分も生きて、
他のものの為にもなれるから”
「宇宙船、地球号だったね。そうだったね、君はクロ−ン生物だから
うらやましいよ」。人間はどうしてクロ−ンにならなかったのだろう?
双子や四つ子で生まれるだけじゃ死んじまうし。
・・・待てよ。私たち人間は、今やクロ−ン生物に進化しようとあがいている?!
やっぱり人間は夢を食う動物だ。


24 クラゲのSEX(jfish:0495)    ドリメジュ (1999年2月15日)

クラゲは雌か雄だ。サンゴなんかと違って、またプラナリア
の仲間やクシクラゲとも異なり、皆がみな雌雄異体。クラゲは
生殖する体だ。子孫をつくらないと生きてる意味がない。
いかに有性生殖するかというと、体外受精。海は用意
された羊水、いや子宮だから。たいていの成熟クラゲは光量を感知して
放卵・放精するタイミングがあるが、手の込んだやり方はない。
この広くて大きな、流れのある海、同種の雌雄のクラゲは
ちゃんと出会えているのだろうか。でないと絶滅! それほど深刻でもないか。
ポリプがあれば、結婚の失敗は問題ではないから。クラゲは呑気なもんだな。

(著者注: 生物に例外はつきものという、その通り! 管クラゲ類には雌雄同体
のがいるし、ミツデリッポウクラゲは精胞をわたす芸がある; 外洋性の分類群に
ついては問題は深刻なはず、なぜならポリプがないから)


25 エフィラ Water Cosmos  三宅裕志 (1999年2月15日)

こすもすの花をちぎって水面に浮かべてみてください。
エフィラそのものです。
世の中にはさまざまなデザインの生き物や製品がありますが、ぱっと見て美しいと思
うものは、案外エフィラのような形をしたものが多いような気がします。以前、何か
のデザインのコンテストで大賞をとっていた人のデザインもエフィラそっくりでした。
東京シネマの「マリン・フラワーズ」では、機能的なものは美しいということを言っ
てましたが、生き物のデザインを見るといつもこのフレーズを思い出します。

また、5年くらい前まで、鹿児島の与次郎が浜というところにマリンパークと言う小
さな水族館があったのですが、そこには、ミズクラゲをはじめ鹿児島湾で見られる腔
腸動物が展示してありました。そこの、キャッチフレーズの様なものが「海に花が咲
いたとおもったら、ぱっとクラゲになって泳ぎだした。」というものがありました。
クラゲは植物で言えば、花にたとえられますが、機能的にも形態的にも本当に花です
ね。泳ぐ生殖体です。



26 クラゲをやめたクラゲ[jfish:0541]   ドリメジュ (1999年2月16日)


普通くらげといえば、やはり大型のめでり、めずるものが
思い浮かぶ。だが、小さいイメ−ジのプランクトンそのものの
かわいいくらげも多い。そんなキュ−トなくらげの中に、
相当よき幸運に巡り合わないと見つからないものたちがいる。
それらが、くらげを止めたくらげだ。彼女等は短命だ。かげろう
の命よりももっと短いのもいる。あわれ、薄命の乙女たちよ。
でも、彼女らの命の意味、意義、つまり子を産めよ殖やせよ海に満ちよ
が果たされおれば、かえって潔い。生き血を貪って生き長らえんとする肉食獣、
バンパイヤヒドラクラゲよりもほんとにかわいい。そんなまっしぐらな
いきざまの彼女等は、生き物の性質をとうに諦めている。
お食事をおとりにならない(ダイエットなぞしない)。
だが、死ぬ前に、ポリプから最後の晩餐を頂くので、心おきなしだ。
母は逞しい。彼女等は進化する。もうクラゲで”うみ”に漕ぎ出すのは止めようと。
女たちは、ポリプの寄生体になったのだ。卵巣になりさがった、
いや、なりあがった! もはや一人でいきるすべもない。
(著者注: 彼氏らよごめん。「彼女/乙女」のところを置き換えあれよ)



27 クラゲを通じての人間関係[jfish:4/3, 5:10] ドリメジュ(1999年4月3日)

まがりなりにも1999.1.11に発足して、急速に進化
し続けるクラゲメ−ル、確かにアマプロ混合で、今のところ
(1999.4.3)老年層は入会していない模様。
ゆっくりとたゆとうクラゲを老人はいみきらうのかな?
若人といえば、男女とも半々の割合でメンバ−のようだ。
で、各人はクラゲへの興味もキャリアも
取り組み方もまったく違っているのだが、きっとそれを
通した人間関係にも興味を抱いているに違いない。同胞愛アイス!?
くらげへの想いや同胞への多角的な関係作りは、今後いろいろと
期待できそうで、オフ会も次回がすでにプラニング&調整中という
進展ぶり。日本の人口からすれば取るに足らない数で、
よっぽどの物好きの微少集団。だからこそ、一人一人の関係
を大切に育てねばいけない。一合一会ではなく、
一合万会の心がけが肝要。誰しも神様であるまいに、プロも
アマも限定付きのタ−ム。みんなクラゲに対する個性を
きらめかせようではないか。



28 新しいモノ好き[jfish:0559]    酒井 康志(1999年2月16日)


クラゲを飼うようになってから、いろいろな人に
「クラゲ飼ってるんだー」なんて言ってます
でも、「ふーん、変なの」という返事しか返ってきません
クラゲ飼う事って変なのかな?

義母(嫁の母)が私の自宅に来たくてしょうがないとの事
何故?
孫の顔を見に来たいの?
いえいえ、違うんです
なんでもクラゲを見たいんだそうです

以前から義母は、私の事を「新しいモノ好き」な人だねぇ
と言っているそうです
私に言わせれば、十分義母も「新しいモノ好き」だと思います
だって、見たいって言ったのは義母だけですよ
どうせなら、飼ってみます?


29 クラゲは気持ち悪いですか?[jfish:0584]  リャストナイ(1999年2月17日)

人それぞれに生き物の得手不得手はあるものですが
一般的に多くの人から嫌われるものがあります
例えば,ヘビ,トカゲやムカデなどはその良い例です
また,特に女性に嫌われるものとして
ゴキブリ,ネズミやミミズなどがありますね

どうしてだろうと考えます
ヘビ,トカゲやムカデは咬むなどの危害を与えることがあります
でも,実際に咬まれたことがないのに恐怖を感じます
は虫類の目に合うと,立ちすくんでしまい,血の気が失せるなど
よく聞くことです
これは,ヒトがまだネズミのような小さな生き物であった頃の
捕食者である大型ハ虫類への恐怖につながっているのではと思ってます
恐怖がDNAで受け継がれることがあるのでしょうか

ゴキブリ,ネズミやミミズはどちらかというと女性特有のようですので
男性である私には不可解です

さて,前置きが長くなりましたが
「クラゲを見ただけでゾクゾクと気持ち悪い」といわれる方に出会いました
その方は海水浴でアンドンクラゲに子供の時にさされて,「本当に痛い思い
をしましたよ。」と言われてました。
立派な成人男性ですが,ミズクラゲやアンドンクラゲなどをみると気持ち悪
くなるそうです
しかし,これは因果関係がはっきりしてますので,納得がいきます。

ご婦人に写真を示して,「クラゲって気持ち悪いですか?」と聞いた時
多くの方が,「とんでもないです。非常に綺麗ですね」と答えてくれます
どうやら,クラゲはヘビやトカゲのように多くのヒトに嫌われる生き物では
ないようです
もしDNAの話が本当ならば,長い生命の歴史のなかで,クラゲはヒトを食
べたりしたことが無いということになります

クラゲ達はヒトの敵ではなかったようです


30 クラゲ、ハリウッドへ行く [jfish:0721}
                    平山 博文(1999年22日)

-*-*-*- message for jfish -*-*-*-

クラゲを今まで以上に世に認知してもらい、子供から大人まで興味を持っても
らうために何をすればよいか?。
優秀な人材がクラゲの研究に携わってもらうために。
それには、まず子供の頃の教育から取り込まなければならないだろう。「大人
になったらクラゲの研究をするんだ!」と夢見る子供達を育てるために。
誰もがジェット機のパイロットになる夢を思い描くように。

そのためには..まず世界中で一気に人気者にしてもらえばよいではないか!。
そう、まずHollywood映画にクラゲをデビューさせよう。
世界初のクラゲが主役のHollywood映画で。

-*-*-*- JFISH STORY -*-*-*- 前編 -*-*-*-

注:ディズニー+コメディー映画の雰囲気に浸ってから読み始めて下さい

アメリカ合衆国、サンフランシスコ湾。ここに、ひと(クラゲ)のいいだけが
取り柄のクラゲ(ミズクラゲ:思いっきりいい奴なんだけど、運がない..ジ
ムキャリーあたりに演じてもらう)が住んでいる。
餌のブラインシュリンプを求めて、ただ波間に任せて漂う日々。たまに見つけ
た餌の群も、不良クラゲの一群(アカクラゲ)に横取りしてしまう。

ある日、この湾で航行する観光用の客船が沈没する事件が発生する。そこに乗
り合わせていた女性(人間:メグライアン)を、必死の思いで助けた。
ここで、クラゲ界では禁じられているはずの人に恋してしまう。

(この辺りまでは、コメディー路線。ここから急にシリアスタッチになる。)

この事件を動物とヒトの輪廻転生を司る天使が見ていた。
天使はその勇敢な
行為を見て人間になり、恋をすることをかなえてくれる約束をしてくれた。
だが、その約束を使う筈だったのだが、さらに船舶事故が発生し、今度は男性
の命を助ける助けなければならない事態に遭遇してしまう。その男性は皮肉に
も、メグライアンの恋人であった!。
命を助けるために、良心に従ってその願いを使ってしまうか、やめるべきか、
迷う jellyfish(ジムキャリー)!!。

後編に続く...



31 クラゲのからだ[jfish:1072] 三宅裕志 (1999年3月2日)

いま、脳死心臓移植が問題になっています。なんだかヒトの体も機械みたいです。ク
ラゲには胃はありますが、心臓をはじめ、脳、腸など人には必要な臓器が全く見当た
りません。それなのに人と同じようにものを食べて消化、排泄し、何かから逃げる行
動をするなど、人にとっても基本的な機能を同じく持っています。あんなに単純なの
に不思議です。原生動物もたった一つの細胞で生きているのです。どちらが高等なの
かわからなくなります。

実をいうとクラゲは脳も腸も心臓も持っているのです。クラゲを飼っている人はよく
わかると思いますが、クラゲに餌を与えるとクラゲはいっぱい胃の中に餌をほお張っ
て、傘の拍動が少なくなって下に沈んでしまうという経験はないですか? あれは、ク
ラゲの食休みなのです。体全体の機能をある機能にしているのです。餌を取るときは
クラゲは体全体が口の役目をして餌を胃の中に集めます。次はクラゲの体全体が胃に
なっているのです。そして消化が進むと次は腸になります。このとき、クラゲは再び、
盛んに拍動をするようになります。拍動することにより水管の方に消化された餌を送
り、体中に栄養分を送る助けをしているのです。また、拍動は体液の循環を促進しま
す。このときは、クラゲ全体が心臓の役目を果たしているのです。また、脳はどこに
あるかというと、クラゲ全体が脳なのです。自然界にあるさまざまな刺激を体全体で
感じ取り、それに対する反応をしているのです。これらはポリプの場合も同様です。
いつもお腹いっぱいでいるポリプは、いつも体全体が消化器官になっていてあまり移
動しませんが、おなかがすいたポリプはどんどん移動します。また、出芽をしている
ときもほとんど移動しません。

くらげは、ヒトのようにいろいろな臓器を持っていないのでさまざまなことを平行し
て処理することが出来ません。だからひとつひとつ、あるときは胃になり、また腸に
なり、新しい命をつくる母になるのです。生き物の体はうまく出来ています。ほんと
に無駄がない。


32 クラゲクラゲ連句クイズ編[jfish:0966]    宮川 (1999年2月27日)

戯れ句ですが、クラゲの名を読み込んでみました。

隠題(かくしだい)1句

    風甘く桜月下に散りゆかん

物名(もののな)3句

    沖に浮かぶ外つ国の夢過ぎ止まん (4種)
    はるか見ゆ憂い隠してマリア像 (5種)
    迎え火を髪赫くした娘や笑ひ (7種)

  正解は下記
     隠題
        アマクサクラゲ
     物名(上から)
        オキ、カブト、ユメ、ギヤマン
        カミ、ユウレイ、クシ、テマリ、ゾウ
        エビ、カミ、アカ、クシ、タコ、ヤワラ、ヒ

33 クラゲ川柳連句[jfish:0971]     moon-jelly(1999年2月28日)


  根を延ばし 増えるポリプの たくましさ

  ゆらゆらと 命の花束 ストロビラ

  ねずみ算 それがどうした クラゲ算

  ひらひらと モミジのように 舞うエフィラ

  ポリプ見て これから出たとは 思うまい

  メテフィラは 俺はクラゲと 自己主張

  口腕は 手なの口なの あんよなの

  連綿と 太古の記憶 ミズクラゲ

  プラヌラを 離して還る 母の海
                       月水母


34 リヤスさんとの出会い[jfish:1523] ドリメジュ(1999年3月19日)

人生は旅また旅であるが、貴重な経験はそこから往々にして
生まれるものだ。リャスさんの驚愕かつ感嘆した研究との出会い。
オランダで開催された腔腸動物に関する国際シンポジウム会場で
見慣れぬアジア人がいるなとおもいきや、なんとそれが
アンドンクラゲの年齢査定と若いクラゲの遊離月日まで割り出した、
リャスさんであった。感覚器を研磨して出現する縞模様を読んだのだ。
数本ならともかく縞は細かい。まさか、平衡石にそんな年輪が
刻まれているなどとは、クラゲの年がわかるなんて思ってもみなかった。
国際的にもインパクト十分であった。しかも潮汐と関連して、若いクラゲが
生まれているというのだから、皆の興味はますます加速する。二人は話しに
夢中。終には、芸術好きの趣味まであってゴッホ美術館へ寸暇をおしんで
鑑賞に出かけた。接点は他にもあるもので、北大でも学んだ経歴があった。
そんな出会いからのおつきあいのおかげでこうしてこのクラゲメ−ルの
会員になって毎日楽しまさせて頂いている。きっとこのメ−ルから、
さらなる旅が生まれ育つだろう。いや、もう進行中だ。


35 クラゲの壁紙[jfish:3/30,18:30]  今 泉 洋 (1999年3月30日)


クラゲの壁紙を作ってみました。一応ミズクラゲのつもりですが、細かい
点についてはかなりいいかげんですのでご了承ください。実物では口腕は
ほとんど見えないことが多いと思うのですが、これを書かないとなんだか
クラゲに見えそうになかったので口腕も書きました。
色については、半透明な感じを出すために色々やってみたのですが、技術
的な問題により(腕が悪い、とも言う...)、一部を極く薄い水の色で塗っ
ただけにとどまりました。





36 クラゲの壁紙[jfish:4/3, 14:58]  綾架るきあ(1999年4月3日)

なんとなくデスクトップ用の壁紙を作ってみました。
ジェリーフィッシュレイクに見たてて、タコクラゲとミズクラゲです。
大した資料もなしに1時間ほどで作ったのでヘボヘボですけど、かなり縮小したら
なんとか誤魔化せたカンジです。(^^;
細かい部分はともかく、雰囲気で楽しんで貰えれば嬉しいです。
ちなみに冬は使用禁止です。(笑)



37 クラゲムシとの遭遇 [jfish:4/5, 0:00]  chiku   (1999年4月5日)


ある時,閉館前の水槽の前に座り込んで眺めていたら,サボテングサから
まるで延縄の様な細い糸が流れてました。(なんじゃこりゃ?)と思っていましたが、
またある時,海岸動物図鑑を見ていたら,載ってました(こいつだ!)。(クラゲムシ?
けったいな生き物がいるものだ!!)と思いました。毎日がこれだから生物の世界は
私を魅了してやみません。相当にびっくりした私はそのあと「クラゲムシって知って
る?」と聞いてまわりました。いやあこれを見つけて名前付けた人もすごいと思いま
した。

今日はアサガオクラゲ(?)に遭遇。
なんとこの世界はこのようにすばらしい生き物たちであふれているのでしょう。

明日もまた、すばらしい出会いがありますように。



38 月とミズクラゲ[jfish:4/6, 21:20] moon-jelly (1999年4月6日)

 以前見たテレビで、パラオ諸島に有る「ジェリーフィッシュレイク」を紹介
していましたが、おびただしい数のタコクラゲが太陽の光を求めて押し合
いへし合いしている様は、凄い迫力で圧倒されるモノが有りました。
日が沈むと今度はミズクラゲが月光に集まるプランクトンを求めて、水面
に上がってきましたが、圧倒的な数のタコクラゲのパワーに比べ、あまり
にもか弱いミズクラゲと、夜空に光る満月とを上下二つにカット割りした画
像はとても印象的で、moonjellyという英語名に強く納得してしまいました。

 満月と言えば「オオカミ男」や「ジキル博士とハイド氏」など、満月になる
と変身して凶暴になる話が有りますが、このイメージはまんざら根拠が無
い訳ではなさそうで、色々な方面の人がデータを取って研究しています。
 例えば、ロバート・エドワーズという人が、株式市場では新月と満月に株
価が下がり、上弦あるいは下弦の月の時に株価が上がるという統計結果
を出していますし、産婦人科では満月時に出産する妊婦が増えるらしいで
す。(現在では陣痛促進剤を使っているのであまり変わらない)それに外科
では、手術の際満月の方が出血が多くなるらしいです。
 犯罪の研究が進んでいるアメリカのデータによると、満月に凶悪犯罪が
増えて、逆に半月に精神科救急室の外来患者が増えるとのこと。
以前、新聞にも載っていたのでご承知の方も多いでしょうが、兵庫県警
交通部の調べで、半月の頃に交通事故が増えて新月・満月に最も減少
すると有るのは、半月時の精神作用のせいかも知れません。
 この様な現象は、月の引力の影響で体内組織の緊張と緩和が起きて
無意識な興奮状態になるせいなのではないでしょうか。

 英語で月はmoon の他にluna とも言いますが、形容詞のlunatic には
「月のような」の他に「発狂した」「凶暴な」という意味もあります。 
moonjelly(ミズクラゲ)は、それとは逆に何の意思も無く、ふわふわと漂
っているだけですが、案外私は月の精神作用のせいでクラゲ好きにな
ったのかも知れません。



39 クラゲのひとりごと[jfish:4/7, 0:21] Jelly   (1999年4月7日)


俺がここ(待合室)に来てから一年が経った。最初はとても変な
気分だったよ。何せ、今までいたのは広い海の中、水槽もそうだ
し、人間なんか見るのも初めてだったし。海からすくいあげられ
る時にちらっとは見てたけど。
捕まえられた時は、もうダメだと思ったよ。だって、でかい仲間
から、捕まったら料理して食べられるぞって聞いてたから。でも
ちょっと違ったみたい、ここに来て一年経つけどその気配はなさ
そうだし。餌はほとんど毎日、1回だけだけど決まった時間にく
れるし、居心地悪くなってきたら、水は換えてくれるし、夏も冬
も水温は一定だし。ただ体はだいぶなまったかな。
海にいたころは、波に揉まれながらどこまでも行ってたもんなあ。
最初は、狭くて落ち着かなかったし、緊張もしてたんで見る余裕
なかったけど、1ヶ月位してからかなあ、水槽の中からやつらを
観察し始めたのは。こいつら、足を食事じゃなくて移動に使って
るのには驚いたね、しかもたった2本。

初めはみんな「何これ?」っていう目で俺を見てやがった。
こっちも同じだけど。思わず「じろじろ見んなよ!」って言って
たけど、慣れてきて冷静になると意外とみんな好意的に見てくれ
ている感じがするのに気付いたんだ。特に子供、クラゲも人間も
子供はいいねえ、純粋で。おかあさんが終わって帰ろうする時、
「まだ帰らない!」って、水槽の前で泣く子供。「また来いよ。」
って言うと、きょとんとして帰っていったのには笑ったね。
みんなに共通しているのは、俺の方を見てるうちに顔っていうの
表情?、あれが柔らかくなってくるんだよな。えっ?そりゃわか
るよ、毎日何十人も見てりゃ。でも、何故か笑顔で来る人ほとん
どいないんだよな。それで気付いたんだけど、ここはどうも病院
の待合室らしいんだ、どおりで笑顔の人が少ないはずだ。
たまに笑顔で帰って行く人がいると俺もうれしいね。思わず
「お大事にっ!」って、言っちゃうよ。悲しそうな顔をした人が
水槽を覗き込んだ時は、ゆっくりと宙返りして見せたりもするん
だ。結構、喜んでくれるよ。まあ、ただでおまんま食べさせても
らってる分、その位はサービスしないとね。

最近は、仲間が増えてきているらしいんだ。カミさん、ウリさん
、カブトさん、チョウさん、ギヤマンさん、アマクサさんにアカ
さん、でもここは暖かいから涼しい2階にいるらしく、まだ会っ
てないんだ。会って挨拶くらいはしとかないとな。俺、今じゃ一
番の古株だから。

最近、気になるのは体重が減って縮んできてる事なんだ、少しづ
つ。一年経つからなあ、俺も年かな、食も細くなったし。まあ、
天寿を全うするまでは、ここでせいぜいのんびりと、病んだ人達
の目を楽しませて、心をなごませてあげるよ。
人間界じゃ、いわゆる「ヒーリング」っていうやつ?
主人もそれを望んでるようだし。おっと、みんな帰っていなくな
ったから、そろそろご飯の時間かな。ほら、来た来た。たまには
違ったもんも食いてえけどさ。贅沢ばかりもいってらんねえさ。
じゃあな、また。


40 クラゲ簡単飼育法[jfish:4/7,11:13] Yas (1999年4月7日)

私の飼育法をお教えします
クラゲを飼育するには色々な機材、水質、薬剤など難しい事
たくさんありますけど、私はそれほど詳しくありません
私より詳しい方がいらっしゃいます
でも、私の浅い経験からでも何か得たモノがあるのです
それをお教えしましょう

では、何をするかです
まず、クラゲを見て下さい

ダメダメ、ただ見るだけでは駄目です
ほら、こんな風に
じーっと、そしてうっとりと、
うんうん、トローンとしてきましたね

ほら、時計など見ないで!

そそ、そんな感じで.......

どうです?

何か見えてきませんか?

そう、それが見えた時には、
あなたの水槽に綺麗なクラゲ達が舞っている事でしょう



41 クラゲの歌「クラゲの一生」[jfish:4/12,12:47]
                   宮川竜太 (1999年4月12日)


  親と離れて天涯孤独
  どこへ行くにも波まかせ
  泳げプラヌラ繊毛の限り
  無効分散おそれるな


  たどりついたる約束の地も
  その日のご飯は潮まかせ
  育てポリプよ触手をのばし
  今日も一日待ちぼうけ


  しかたがないよ食物連鎖
  食う食われるはツキまかせ
  せめて出芽で仲間を増やせ
  向こう三軒みな兄弟


  まちにまってたこの日がきたぜ
  凍える冬の星まかせ
  ストロビラ化だエフィラを出すぞ
  七つの海が呼んでるぜ


  運よく育ったクラゲ一匹
  子孫を残すも風まかせ
  へたな鉄砲も数打ちゃ当たる
  産めよ増やせよ地に満てよ


  この世にクラゲと生まれたからは、
  なにからなにまで運まかせ
  きっと明日もいいことあるさ
  なんせご先祖みな強運



42 The Blue Fairy [jfish:4/13,15:43] 綾架るきあ(1999年4月13日)


ところで、今回はるきあさん初エッセイに挑戦です。
仕事で疲れている方、ジ○ージア代わりにどうぞ。(笑)
ちなみに文章書くのニガテなんで細かいことは気にせんで下さい。
雰囲気さえ出てればいいのサ。(´ー`)┌

*-*-*-*-*

  真っ青な空の下
  今日もボクは波にゆられる。
  行くあてなんてなにもない。
  ただ波に乗って、風にまかせて、
  ぷかぷか浮かんで目を閉じる。

  ほら、キミも目を閉じて。
  力を抜いて。風を感じて。
  そしたら目を開けた時には
  周りが何だか変わってるかも。

  そんなヒマないなんて言わないで
  ボクらは生きることがしごとだよ。
  そんなにぱそこんに向かってちゃ
  キミの頭がひからびちゃう。
  こんなに天気がいいんだから
  外に出て、波にゆられて。

  ほら、キミの頭がふやけてきた。
  だんだんキミの体も
  波に洗われて透明になってくる。
  空の色がちゃんと透かせるようになったら
  キミも立派なクラゲだよ。

  旅の支度ができたら
  頭の傘を3回揺らして
  ボクと一緒に目を閉じよう。
  きっとステキなところにいけるから・・・

*-*-*-*-*


ちなみにボク=クラゲで、キミ=クラゲになりたい人(笑)です。
最初はカラータコクラゲの予定だったんだけど、ちょっと予定変更して透明なク
ラゲのどれかってことにしました。
やっぱちょっと表現おかしいけど、クラゲ気分は味わえました?

 

43 ゼロから始めるミズクラゲ飼育12ヶ月[jfish:4/13,20:44]
                    宮川竜太 (1999年4月13日)

最初の条件

  1.プラヌラから産卵まで、生活環をひとまわりさせたい
  2.お金を掛けずにやりたい。出来れば、一銭も!
  3.ヒーターは使うがクーラーは使わない
  4.60センチ水槽、できれば30センチ水槽を使いたい
  5.手間は極力かけない
  6.通年飼育

 

  ビン、シャーレの容器、可能なら小型水槽、ろ過装置などを用意する。
  ピペットなど小物も用意しておく。
  プラヌラを採集する。またはすでに飼育している人からポリプを譲り受けて
  も良い。
  ポリプはひたすら育て、増やす。
  購入する人工海水、ブラインシュリンプエッグなどは少量でもよいが、予算
  がゆるせばまとめ買いした方が経済的。
 
盛夏:
  うまず、たゆまず、ポリプの管理をつづける。
  特に高温対策に注意する。クーラーの効いた部屋に置く、一日中空調のきい
  た職場などに隠しておく、など。
  時々気晴らしにマミズクラゲを探しにいくのもよいが、水槽購入に先がけ、
  掘り出し物探しや、家族への根回しなど準備することは多い。
 
初秋:
  ポリプが充分に増殖し、貯金も充分なら、一部のポリプをストロビラ化させ
  る。
  秋口なら冷蔵庫の野菜室を利用してみる。
 
秋:
  エフィラ育成
  小形容器、エアポンプ等を用意。
  人工海水、餌などはこの時点でまとめて購入する。
  技術的に困難な時期で失敗もあろうが、くじけずストロビラ化から繰り返
  す。
 
晩秋〜翌年春:
  メテフィラ育成〜成体クラゲ飼育、鑑賞
  貯金をはたいて、60センチ水槽とろ過システム、照明などを購入。
  ろ過システムはクラゲ用に細工するか、専用のものを用意すること。
  ヒーター、サーモスタットなど保温装置も購入する。
  水槽にゆったりと泳ぐクラゲを鑑賞し、半年間の苦労を癒す。
 
翌年・初夏:
  クラゲとはお別れの時期がくる。
  ポリプの老化を防ぐため、可能ならば採卵し、新たなポリプのストックとす
  る。
  夏が越せないことが分かっている若いクラゲは、設備を持っている人にあげ
  るか、採集場所に返してやる。
  クラゲ水槽は空になるが、秋以降のために空回ししておく。
  秋になったら、またストロビラ、エフィラから始めてもよし、自信がついた
  ところで、他種のクラゲにチャレンジするもよし。


44 クラゲの曲[jfish:4/14,8:46]    平山博文 (1999年4月14日)

先日,何気なくケーブルTVを見ていたら、何と
「クラゲ」という題名の曲を歌っているバンドがありました。
曲自体はごく普通の感じでした。

早速CDの検索サイトで調べてみたところ、他にもありました。
一番題名に惹かれるのは、水母のブル−ス(バッファロ−・ド−タ−)。
これって一体どんな曲なんでしょう?。

  1 海月      (BAKUFU−SLUMP,1990)
  2 9月の海はクラゲの海(ム−ンライダ−ズ,1993)
  3 月夜の海月 (光氷櫓,1996)
  4 ビックラゲーション (坂本龍一,1996)
  5 くらげの恋 (フォートリップス,1997)
  6 水母のブル−ス (バッファロ−・ド−タ−,1998)
  7 クラゲ (SMILE,1998)
  8 My Jellyfish (Gontiti,199?)

 クラゲの曲ってまだ歴史が浅いようですね。

 また,我々のjfishオリジナルソングも忘れてはなりません。付録のCDで鑑賞
して下さい。
  1 クラゲの唄「僕の答え」     作詞:リャッシー,作曲:?
  2 クラゲゆらゆら         作詞:カド&リャッシー,作曲:?
  3 クラゲの一生          作詞:宮川竜太,作曲:?


45 クラゲの語源についての第1仮説[jfish:3/17,16:55]
                    中島邦雄 (1999年4月14日)

クラゲの語源について、ひょっとして興味おありの方に一言。
『知っ得 動物のことば語源辞典』(編者:日本漢字教育振興会)によりますと、
クラゲの語源は:
 この動物には目がないといわれていたことから、暗そうなさまをいう「暗
 (くら)げ」とも、色が黒いので{黒(くろ)げ」からともいい、諸説
 ある。
と、なっています。何せ発行所が(財)日本漢字能力検定協会とあり、い
かにも偉そうな名前だし、政府のお墨付きのようですから、いい加減な説
ではないようです。

 しかし,「諸説ある」とのことなので、ここに言われていることは、話の
種くらいにはなるのではないでしょうか。
なお「暗げ」、「黒げ」の「げ」ですが、これは「〜のような」という意
味だと思います。例えば、山口県岩国市には「いなげ」という言い方が
あるのですが、これは「変な」という意味で、私は子供の頃、よく人から
「お前は、いなげなやつじゃのう」と言われたものです。



46 クラゲの語源についての第2仮説[jfish:3/20,11:52]
                某文化人類学者(1999年3月20日)

 このクラゲの語源についての仮説を書かれた某文化人類学者は本MLメンバーの友人である。ここに本人の同意を得て匿名で掲載した。


某文化人類学者曰く:==========

さてクラゲのこと、広辞苑をひいてみました。ご指摘通り古語なので
すね。なるほど古事記の起源神話で「クラゲただよう」などとあるそ
うです。

「ゲ」はケに通じるのでしょう。当然、毛なのでしょうね。、
古語と言うことなら、捧げ物や食物を表すケとも関連するでしょう。
クラは細かい物をからめるなどの意味の「繰る」にあたるのでしょう
か。「繰る」+ケというような類推が成り立つかもしれません。

 ケという言葉の説明は長くなるかもしれません。気(ケ)、毛など
に通じます。気(ケ)がれとかは派生語です。ケを毛髪の意味にとる
と、人間が成長を止めた後も、爪などと同じく、成長を続ける生命の
横溢した(充実した)状態を危険視、異様視したのだと思います。

 食べ物としてのケは、記紀神話で神々に食物を提供する女神で、須
佐之男に殺害されたのち、身体から稲、麦などを生んだとされる、古
事記ではオオゲツ媛のゲ、日本書紀ではウケモチノカミのケも同様の
ことを表しています。

 食物としてのクラゲは、日本列島の歴史以前、どのように利用され
てきたのでしょうか?記憶に間違いなければ、中国料理に干し物をも
どし、味付けして前菜などに出てきますよね。
=========================



47 ヒドラの皮を被った巻貝[jfish:4/22,0:49]
                    今 泉 洋  (1999年2月12日)

臨海実習のとき、小さなイソギンチャクみたいなものが表面に
びっしり付いた巻貝を採集しました。これはカイウミヒドラだと
教わりました。カイウミヒドラは巻貝の表面にびっしりと付着して
いるので、貝殻の表面は見えません。まるで巻貝がヒドラの皮を
被っているみたいでした。

さて、場面は変わって...(実は同じ場所ですが)
銚子の海岸を散歩していたら妙なものを拾いました。直径3センチ
くらいの茶色の巻貝みたいなモノなのですが、貝よりずっと軽く、
殻が革のように弾力性があり、さらに表面には、痛くはないけれど
一面に短いトゲトゲが突き出ているのです。
最初のうちは何だか見当もつきませんでしたが、図鑑をめくって
いるうちにそれらしいものを見つけました。

「イガグリガイウミヒドラ」....... (う〜む、そのまんまだ...)

革質の皮を持っているウミヒドラの仲間で、ヤドカリが背負って
いる巻貝の表面に付くんだそうです。ちょっと深めの所にいるので
生きている姿は見難いみたいでした。で、面白いのは、革質の皮の
部分がヤドカリの成長に合わせて延びていくのだそうです。ヤドカリ
にしてみれば、成長する家を手に入れたことになるわけです。

なんだか話がうますぎると思ったので、確かめてみることにしました。
渦巻きに沿って皮を剥いていけば貝殻が出てくるはずです。
最初は手でパリパリと剥いて行くことが出来ますが、渦巻きの元のほうへ
進むとやり難くなってきました。ピンセットを動員しましたが、最後に
ピンセットでも剥けなくなった小さな皮の固まりが残りました。
この部分は堅く、確かに内部に何かが包まれているようです。

この先どうするか、しばし思案の末、火であぶってみることにしました
(良い子は真似をしないで下さいね)。
ピンセットで摘んでライターの火でしばらくあぶると、皮は燃え尽きた
ようです。が、真っ黒になってしまって余計なんだか分からなくなり
ました。なんのこれしき、と今度は指先で摘んでハブラシでゴシゴシ....

...そして、その黒い固まりは小さな巻貝の形になりました。焼いたり
こすったりしたので色などは分かりませんでしたが、とにかく確かに
最初は巻貝の貝殻の上に付着していたことが分かりました。
イガグリガイウミヒドラがどうやって生きている貝とヤドカリが入って
いる貝を見分けるのかはわかりませんが、その日は生き物の世界の
不思議をほんの少しだけ自分で確かめることが出来て、なんとなく
うれしい一日でした。



48 クラゲに刺された思い出(二話)[jfish:4/28,14:24](1999年4月28日)
                    樫山嘉郎・久保田信

瀬戸臨海実験所周辺海域にはクラゲ類が豊富に見られる。特に
大型のものは私たちと接触することもあり、ちょっぴり苦い経験
を2つ紹介。

昭和38年、SCUBAを覚えた年、樫山が実験所に勤務して
2年目のこと。水族館の展示材料採集のために実験所の
前の番所崎の海へ潜った時のこと。直径30cmほどの乳白色のクラゲ
に寄り添うパイロットフィッシュ発見。うまく網で掬った。
歓んだ拍子も束の間、クラゲのしなやかな手が
顔にべっちゃり巻き付いた。後の祭り。顔と首が即、腫れ上がり、
いたいかゆいことでこれ以上のものはなかった。1カ月後、なんとか
直ったが、顔が変形したのはゆうまでもない。
今となってはそんななつかしいユウレイクラゲもここでは
少なくなった。それはいいことなのか、何か悪い前兆なのか?

久保田が実験所に平成4年に赴任して、生まれて初めて生きた
カツオノエボシに出会った。春一番にのって打ちあがった。
図鑑で見たよりもブル−で誠に美しい。風任せ、波任せの漂流クラゲだが、
打ちあがるとは情けないやつだな。そんなことをするようでは、
種が絶えてしまうよ、頑張らないと。でも、ここでは毎年それほど多数が
打ちあがらない。御任せではないのかもね?
打ちあがって少し干からびたカツオノエボシに触れてみた。
わかっちゃいるけど止められない。やっぱ、来ました、鈍い痛み、
電気がビリビリ走るほどではなかったが、ひどく腫れ上がらなかったのは、
小型個体を選んだことがよかったかな?もうこれっきりの経験としたい。



49 シャボンクラゲ[jfish:4/28,14:24] moon-jelly(1999年7月5日)

皆さん、今度の休日に「シャボンクラゲ」を作ってみませんか!
え?新種のクラゲじゃないですよ。
「シャボンクラゲ」とは普通のシャボン玉と違って、大きいサイズの
シャボン玉の事です。(勝手に名前を付けました)(^^)

【用意するもの】
精製水(コンタクトレンズ洗浄用)  1リットル
粉末ゼラチン            5グラム
液体洗剤               280ミリリットル
ガムシロップ            10ミリリットル 
ラム酒              10ミリリットル
炭酸水                20〜40ミリリットル 
針金(クリーニング屋で貰うハンガー etc.)
毛糸、又は靴ひも
洗面器

【溶液の作り方】
60℃位に沸かした精製水に粉末ゼラチンを入れて溶かします。
冷ました後に液体洗剤、ガムシロップ、ラム酒を入れます。
洗剤を入れすぎたと思ったら、何故か炭酸水で薄めます。
泡立てないようにかき混ぜながら1時間ほど煮ます。

【シャボンクラゲの作り方】
例:ハンガーを丸くしてから、丸い部分の針金に毛糸か靴ひも
等を巻いて溶液が染み込み易くします。

なるべく湿度の高い曇りの日を選び、溶液を洗面器に入れて
子供を引き連れて近所の公園に行きます。

後は2つ3つ作れば公園の中にいる子供が全員集まります。
次に、そのお母さん達が集まります。
これで溶液が無くなるまで、あなたはスターです☆

我が家のマンションの隣は高校で、その隣が大きな公園です。
元は日産自動車のテストコースでしたので、大きな原っぱです。
はじっこに遊技物や野鳥の森、公民館、雑木林が有り、とても
気に入ってます。
その公園でシャボンクラゲを作ったのですから大変な騒ぎでした。

夏だったので湿度は高かったんですが、天気が良すぎて直径
1メーターのものは出来ませんでしたが、60〜80p位の物は
コンスタントに出来るので皆んな大喜びです。

ゆっくりと風に流されて表面に浮かぶ光沢は、まるでウリクラゲ
のようです。
手袋でそっと触るとポンポン弾みます。  



50 或る夏の思い出[jfish:7/18,13:50] N.Fujii (1999年7月18日)


 夏がくるとふと昔の思い出に浸ってしまう。同窓会の案内が来たり、クラブ
OB会から手紙が来たり、夏休みに友達と会う約束をしてしまうせいか、ある
いはTVで宮崎アニメをするせいか・・(「魔女の宅急便」は自分が小学校6
年生だったな)・・・・・・・・・とにかく、ぼーっとしているとその世界に
はいってしまう。

 毎年この時期になると漁業学科(現海洋生産管理学科)の1年生が学校の前
海で実習を行う。これを見るとまたある一つの思い出がよみがえってくる。
 あれは確か自分が小学校低学年の頃のことだ。兄と2人である臨海学校に参
加した。その臨海学校は主に海での泳ぎを指導するもので(それだけではな
かったと思うが、泳ぎのことばっかりと覚えている)、行くまでは楽しく泳ぎ
を教えてくれるものとばかり思っていた。しかし、そこはまるで海軍兵学校
(?)。満潮時に泳ぐし、干潮時にもわざわざ深いところで泳ぐし、地獄だっ
た。とういのも、あのころ自分は5mも泳ぐこともできなかったのだ。それ
で、人一倍恐怖心が強かったのだと思う。早くも1日目から恐怖だった。その
臨海学校を主催していた彼の教育は後に問題となるのだがそれはおいといて、
これが5泊6日続くと思うといきた心地がしなかた。さらに、朝6時に「軍艦
マーチ」で起こされることで、震え上がってしまった。

 5日目には記録会が行われた。スタート地点は80m沖の船の上。泳げな
かった自分は順番の最後のほうで、突き飛ばされるようにスタート。着水して
すぐにおぼれる。助けは来ない(周りはちゃんとみていたのだろうが、パニッ
クでわからなかった)。必死に犬かきしてみるが、海水が口に入りすぐにおぼ
れてしまった。沈んで行く間、「ああ、海藻が綺麗だな。このまま死んでしま
うんだ」って。しばらくすると、2個体のミズクラゲが現れた。「ああ、おむ
かえだ」と思いながら、ぼーとクラゲを見る。クラゲたちは傘を動かしてどん
どん水面にあがっていく。そうするうちに底に足が着く。「なんとか水面にあ
がれたらな・・・」あがっていくクラゲを見ながらそう思う。そのとき頭をよ
ぎった考えは「底を蹴ってジャンプすれば水面まで届くのでは。」即実行に移
した。その時点で息が限界に達していたのだ。底を蹴飛ばすとどんどんクラゲ
の方に近づいていった。クラゲを抜かし、やっとのことで水面に到着し、息を
する。このまま、飛び跳ねて行けば陸地に着くなと思うと、元気がてた。泳ぎ
もせずただ、跳び続けたのである。ふと周りを見渡すと、いつの間にかクラゲ
だらけになっていた。その頃は知識がなかったために「刺される」と思い。必
死に進み続けた。そして数分後、やっとの事でゴールの桟橋に到着した。

 あのときのクラゲは何だったんだろう。「変なものいるで〜」と集まってき
たか、あるいは応援してくれたのか。そんなように考えるとほほえましい。

 その後、私の泳ぎの方は、小学校4年でプール25m、5・6年では平泳ぎ
や背泳ぎが出来るようになった。しばらくは海で泳ぐのが怖かったが、今では
平気になったし、海洋生物学という海に関係する学問に脚を踏み入れている。
あの臨海学校も笑い話に出来るほどの思い出となった。只一つだけ未だ嫌いな
ものがあって、それは、「軍艦マーチ」である。恐怖の一日が始まることを告
げていたあの歌だ。おかげさまでといってはなんだが、あの曲がかかっている
パチンコ店には入れない(今時かかってないか)。いいんだか悪いんだか・・
・・・