クラゲのエッセイ第2集

「クラゲ楽 〜jfish ML エッセイ綴り その2

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 本エッセイ集は,クラゲについてのメーリング・リスト(jfish ML)への投稿エッセイを纏めたものです。jfish MLのメンバーは30名と少ないのですが,1999年1月中旬にこのMLは発足し,まだまだ日が浅いのですが,すでに千以上のメールが配信され,活発な活動が行われています。なお,メンバーはクラゲのプロアマと非常に多様です。

 そのようなML交信のなかで,気儘で無責任なリャッシー氏の提案により,クラゲエッセイ集の出版が計画されました。

 本エッセイ集には,先のエッセイ第1集に引き続き纏められたものです。宜しくご覧下さい。

>> プロローグ <<

           リャッシー (1999年3月6日)

「クラゲ賛歌」

 あの宝石のような輝きがいい
    時に,オパールの息づき
        真珠のゆらぎ
        青磁器の思慮深さ
    君はそれ程までに神秘です

 あの波打つ拍動がいい
   一定律躍動の安心と
      全身運動のけなげさ
   円と直線の運動のまどろむ錯覚

 あの透明な体がいい
   秘密もなく,恥じらいもなく
   水に溶け込んでいる 清潔さ

 あのゆるやかな泳ぎがいい
   かき乱すことなく
      悪びれもせず
   君はいつでも悠然としている

 あの柔らかな体がいい
   傘から触手,そして口腕へと移る
     柔軟な動き
   君の体には警戒のこわばりはない

 あの虹のシグナルがいい
   生きていることのあかし
     控えめな自己主張
   私は君の存在を認めています



51 色眼鏡をかけて[jfish:0577] ドリメジュ(1999年2月17日)

世の中いろんな便利な眼がねがある。遠視や近視の方は
大昔と比べて感謝の日々であろう。最近、実は私は
あるメガネを買った。メ−カ−品なんで、モノスゴ−イ高い。
私は倹約症候群なので、めったに高価なものなど恐れ多くて
の貧乏性だが、眼が大切なことを知っているので、ブランド
に涙をのんで手を出した訳だ。そのメガネとはサングラス、
定価2万円以上なり。やれやれ!(もちろん、デスカウントで購入)

世の中、このメガネでばら色には見えてこないが、対向車のライトにもう
眼がくらむことはないのは有り難い。また、強烈な陽射しもなんのその。
文明の利器はさすがだ。高価なだけあって、そら、光量が吸収
されているのだからまわりは薄暗くなるが、色具合は大丈夫だ。
ちょっと人間臭い話を暴露すると、大好きな歌手の井上陽水と
くらげ風流人のチチ松村がサングラスをかけているのにあやかった
ふしもないではない。きっと心理学でいう投影だろうが、
お二人もナイ−ブなのだ。でないと音楽は自分のハ−トが出しにくい。
もっとも見せたがりやさんだと、うけるのだろうが。
笑ってくれるなおっかさん。

ところで、クラゲに眼のあるのとないのとがあるが、そして、分類群
でそうとうな作りの精度に歴然とした差があるのは、クラゲにめのない
ひとの話。まいど、ばかばかしいおななしで、話になってないのを
ひらにご容赦。


52 人間の滅亡について[jfish:0597] ドリメジュ(1999年2月18日)

先の見えた課題にいちゃもんはつけたくないが、人間はきっと
滅亡する。それは、クロ−ンでないから。そして、あまりに
複雑すぎる脳と原始的本能の葛藤でコントロ−ル不能、神の
みわざにあるはずがない。地球は、進化によって出現した
あわれな猿の惑星なんだ。

その点、クラゲは共食いもなく、平和に同じ物同士、差し障りなく
手にてをとりあいわしないが、暮らしている。ポリプの群体なんて
まさに助け合い集団。管クラゲもそうだな。ああ、有性生殖で
親とはまったく違う子供が育つ楽しみ、じゃあない苦悩は
人類の悲劇だ。大体、雄とメスがあるのだって、神様はおかしいよね。
クロ−ンにしておけば問題なかったのに。クラゲたちを昔、昔
お造りになられて、無性生殖に手をくわえたのが、失敗だったね。

神様だって、薫陶が出来なきゃ、りっぱにみえそうな鉢でもぶちわる
じゃないか。


53 クラゲを止めそうなクラゲ[jfish:0637}
                   ドリメジュ(1999年2月17日)

第1集で、クラゲの姿形さえ微塵も残さず、生殖巣なる
ポリプ寄生体に進化した”クラゲ”もあることを書いた。
進化が漸進的に起こるのか、一気に飛躍するのか意見も多々あるが、
ことクラゲの進化に関する限り、ドリ−は漸進的と推定している。
それは、クラゲの体制がステップバイステップでモデイファイして
いるのがみてとれるからだ。で、「クラゲを止めそうな」クラゲはどうイメ−ジされるのだろうか。

事実は小説より奇なり。
このようなクラゲの体は、遊泳力もある普通の体に一見すると
見える。だが、獲物を捕らえる強力な触手がいっさいない。
さらには、口や口柄も退化していることが多い。そうなのだ。
りっぱな成熟クラゲとして生殖巣は熟しているが、
栄養器官が退化しているのだ。よって、非常に短命。命のすべてを
有性生殖にのみ捧げる。これは相当機能的だ。

私のあっためている研究テ−マをこんなとこで、暴露して
しまう。先取権をあきらめた訳ではないが、この退化成熟クラゲが
第1集で紹介したベニクラゲのように、もとのポリプにもどれるか。
ベニクラゲはいわゆる普通のクラゲだ。両者のいろんなレベルでの比較により、
永遠の命の謎をとく秘密の扉が開くような気がしてならない。


54 クロ−ンの顔 [jfish:0708]    ドリメジュ(1999年2月21日)

先にクロ−ン万能説を説いた。人間の未来もこれで平和が
もたらされるのかもしれない。だが、昔からいうではないか。
氏より育ち。いかにクロ−ンといえど、育ちの相違でクロ−ン戦争
が起こることを懸念しないわけではない。

知り合いに双子の方がいるが、一方を知っていて、
では他方と同じように付き合えるかというとそんなことはできっこない。
地球の環境が多様なからだ。
そして、人間の興味もそれ以上だから。よくみると、どこか違う
双子かなだし。

ところで、クラゲは体制が簡単だから、どの個体がどのクロ−ン
かは、まったくわかりそうもない。もちろん、これは、形態的にみた
ことを考えているのであり、未来にはケミカルに感知できる装置が
できるだろう。小型の精巧な装置を体にちょっとあてると
遺伝子配列をすべて瞬間的によみとり、クロ−ンドリ−101だと
か認識番号を示してくれるだろう。そんな時、おこるべくして
おこるミュ−タントが突如として生じた場合、どんな反応をおこすのだろう。
いや、そんな進化の基盤はおこさぬような社会が到来しているのだろうか。


55 続・クロ−ンの顔[jfish:0720]  ドリメジュ(1999年2月22日]

るるる−、るるる−、お−、危険信号だ、全員集合、
そうなんです。ミュ−タント出現、くろ−んどり−101が
死亡しました。生存クロ−ン全メンバ−、直ちに、すべての
シゴトを中断し、ミュ−タント攻撃に出動、出動、出動、
あ−*、クロ−ン505がやられました。探波が消えました。
あ−ああ−、くろ−ん401と33が死亡です。今回の
ミュ−タントは強敵です、注意、注意、

時は2222年、地球人はあの有性生殖を一時フリ−ズ、クロ−ン化に
よる平和国際社会を形成した。これで、スム−ズにすべての責務
が私情によらず、画一化され、文字どおり、平和理に進行している
ようにみえた。

だが、地球はすでに人間の手では解除できないほど、複合汚染
されていたのであった。この予期できないファクタ−が
クロ−ン人間にミュ−テ−ショオンを引き起こし、狂暴な
異生物、別種の”ヒュ−マノイド”が出現したのである。
武器よさらばのいっそやさしいクロ−ン人間は、悪の化身の
ヒュ−マノイドにフィヒジカルにも脳のつくりにも残念ながら
おとっていた。もはや、絶滅が近くなったのである。
指数関数以上に、異常なスピ−ドで増殖する強敵にもはや
なすすべもなくなった、希望が消えたその時だった、それが
おこったのは。
                   つづく


56 クラゲの不思議な魅力[jfish:0741] リャッシー(1999年2月22日)

クラゲって なんだか 不思議な魅力があるよね
なんだか なんだか 本当に一言で言えないけどね
  本当に不思議な魅力があるよね

クラゲは ゆったりしているからかな のんびりそうにみえるからかな
カタツムリとか 殻から体をゆっくり出して 最後に角をゆっくり伸ばして
う〜ん なんだか似ているね
でも  どこか似てないね

クラゲは浮いているからかな〜 ふわ〜り 浮いているからかな
そんなのほかにあまりないね
そうか のんびり浮いているからだよ 不思議なのは

だったら 雲は ふんわ〜り だよ
雲は生き物ではないよ
そうか いきものだから 不思議なのか

クラゲって 生きているんだね
  それなのに雲のようにふわふわのんびりしてるから
  不思議なんだ
そうだよ あれで よく生きていられるね
  雲みたいに 流されていっても 大丈夫なのかな
  不思議だね あれで生きていられるんだ
  うん 本当に 不思議だね

ぼくも クラゲになりたいけど
  けど やっぱり こわいね
  あんなに ふわ〜り のんび〜り 浮いてられないよ

  それからすると やっぱり くらげって 不思議だよ



57 クラゲはなぜ群れる? [jfish:0768]    リャッシー(1999年2月23日)

 海岸からだと見る機会が少ないですが,フェリーなどで内湾の海上に出るとミ
ズクラゲの濃密な群に夏頃によく出会います。勿論,時に漁港などのコーナーで
ミズクラゲなどが濃密に群れて白くみえることがあります。それらの群の形は帯
状であったり,大きな楕円体状であったりします。

 私は四国愛媛県のある漁港で,そうですね直径3m程の広がりでしたか,非常
に濃密なミズクラゲの集群に遭遇したことがあります。中心部ほど群は濃く,殆
どクラゲが接触し合うほどでした。その場には20分ほどしかいませんでした
が,その集群は一向に散逸する気配すらみえませんでした。どうして,こんなに
濃密に群れるのだろうと当然に不思議に思いました。

 ここでクラゲが潮流などに漂うプランクトンであることを忘れてはなりませ
ん。潮流に流されて,その水が何らかの原因で沈むことがあります。クラゲはそ
こで初めて沈む水に対して抵抗し,海表面にとどまろうとしたらば,そこに帯状
のクラゲの群ができます。この場合は受け身的に形成された群でしょう。
 しかし,どうも私が偶然に見かけたミズクラゲの濃密な群は受け身的に形成さ
れたのではなくて,ミズクラゲ自身が積極的に群を作っていたような気がしま
す。一般に生物が群れるのはそれなりの理由があります。群れる意味があるか
ら,生物は群れるのです。群れた場合に効率がよいから群れるのです。野生の生
物に意味のない遊びはありません。生残戦略があるはずです。
 野鳥が群れるのは外敵の来襲を未然に防ぐなどの効果があります。魚類でもそ
うです。また,小さい生物は群れて,大きく見せて敵を脅すこともあるようで
す。また,群れることで体温やエネルギーの消耗を抑えることもあるでしょう。

 しかし,このミズクラゲの群にはそのような理由はないようです。

 そうすると,残るは効率のよい生殖活動ではと考えます。生物が群を作って,
一斉に抱卵と放精を行うことはよく知られています。水棲生物でこのことは良く
知られてます。確認してはいませんが,あのミズクラゲの群は生殖活動で集群し
ていたのでしょう。ミズクラゲの場合は放精した精子が海水を泳ぎ,雌の口から
入って胃腔内で受精すると言われてますので,群をつくり個体同志がより接近し
た方が,受精に効率が良く,その結果多くの子孫を残すことにつながることにな
ります。これだと納得がいきます。

 しかし,ではミズクラゲは何を頼りに群れるのでしょう。眼は光の強弱を認識
するくらいの能力しかないようです。だから,視覚ではないようです。また,疑
問は再び頭をもたげてきました。同じ振り出しではないですが。
 クラゲは何故に群れるか? どのようにして群を形成するのか? まだ,未解
決の課題です。 


58 ヒクラゲの思い出[jfish:0846]  リャッシー(1999年2月25日)

 私は,ヒクラゲについては鮮明な記憶があります。
しかし,それは昭和47年頃のことで,私がクラゲ研究をする前の話です。
ですから,もしかしてヒクラゲであることは怪しいかも知れません。

 私は学生の頃,よくスキンダイビングをしていました。
マスク,シュノーケルとフィンの3点セットをつけて,水産大学校のすぐ裏の海
で青春のひとときを波間に揺られて過ごしてました。
夏から秋の海にはアンドンクラゲがおびただしくいました。
そんなアンドンクラゲに取り囲まれながら,サザエやアワビや石の下にひそんで
いる魚やタコを取ってました。

 少し沖の潮通しが良い岩場でサザエを探していたときですが,私の膝付近にピ
リリーと痛みが走りました。
強い痛みです。アンドンクラゲやカヤ類の痛みではありません。
すぐに振り返りますと,今度は脇腹に同じピリリーの痛みです。
岩場で,波があり,やや泡立ってますし,岩礁もありで,少し焦りましたが,よ
くよく探すと,アンドンクラゲよりやや大きい触手がやや太く短いクラゲが一尾
いました。
その4本の触手の明るく鮮やかなオレンジ色が目立っていて,印象に残ってま
す。
泳ぎが早く,すぐに泡立つ水に消え去りました。私はもう刺されたくない思いか
ら,岸に上がりました。


 そのほんの一瞬の出会いをしたヒクラゲは痛みと共に私の青春の夏の記憶とし
て残っています。
再び,ヒクラゲに出会いたいと思っています。
今度出会うときもヒクラゲはそのオレンジ色の触手で挨拶をしてくれるでしょ
う。

59 連句

「野に咲く花」の名前は知らないですまされるのは、もうほとんど
の野に咲く花は命名がおわり、ちゃんとした学名がついている
からだ。でも、ひっそりと”海に咲く花”の名前は君の名はと
たずねしひとありても、だれもかれも無言のまま、いや、
それどころか、その存在さえも秘密なのだ。ただ、無垢な
純粋な心の人間にその花は存在の神秘をかいまみせてくれるのだ。

連句
28 陽を見たりなば 奮い立つかな 海月よ 童梨
27 くらげさん 貴方がいて 今の私がいる  離爺子
26 大海に 今を息継ぐ 夢水母 童梨
25 童水母 大海漂う 塵一つ 童梨
24 最近は 電脳クラゲが 空を飛ぶ 離爺子
23 アンドンの 素早い泳ぎ 水に解け 離爺子
22 ヒドラは クラゲの夢を 見るのかな   imachan
21 港灯に 集まるクラゲ いのちの灯 離爺子
20 花笠水母 恥じろうすべなし 熱帯夜 童梨
19 つどいあう 月夜の港や 水水母 童梨
18 舞い上がり 正体みするか 逆水母 童梨
17 夢花火 海月照れる 港町 童梨
16 歯切れ良く リズム体操 ジェリ−フィッシュ 童梨
15 弾けおり ぷりんぷりんと ゼリ−魚 童梨
14 雪の海 赤く染まった 花エフィラ    離爺子
13 悩ましき フリル ヒラヒラ アカクラゲ 離爺子
12 カミクラゲ 静かに 水にとまってる  離爺子
11 春を待つ 凍える海に エフィラ咲く   離爺子
10 メヂュ−サよ げに恐ろしきわ ハブクラゲ 童梨
9 ミジンコの 命集めて ミズクラゲ     離爺子
8 海の色 染めて嬉しや ギヤマンクラゲ   童梨
7 アンドンの 明かりにあつまる 生きる塵 離爺子
6 光おり 黒き海月 深海底       童梨
5 藻を食べて 光を食ぶるや 蛸海月   童梨
4 肉食の 水母悲しや 水と化し     童梨
3 月落ちて 水母となりし 凪の海   離爺子
2 海に咲く 名さえも知らぬ 海月草   童梨
1 海中花 海月変身 時間旅行      童梨
0 海の花 種は硝子細工で 遠足へ 童梨

60 続・クラゲを止めたクラゲ[jfish:0999]
                   ドリメジュ(1999年2月28日)

先のエッセイで紹介した「クラゲを止めたクラゲ」のことだが、
彼女の体は卵を産み落としたらもう生きるのを止めるということだった。
なんともはかない、でも合理的な、恐ろしい言葉、自然の節約。
でも、人間はエントロピ−の法則に対抗する不思議な動物だ。
ひょっとしたら、これが神の存在を作り出している(?)原動かもしれない。
クラゲを止めんとするこの短命で成熟した小さなクラゲには、
筋肉はどのように発達しているのか気になってしかたない。
拍動をきりすてないのは、せめてものidentityを保つ為か?どうせ分散は
たいしてできやしないから。

ところで、普通のクラゲではなぜ成熟したら、生殖後死亡するのだろう?
ドリ−の経験だと、たった一回の放卵で死亡するものは実は少ない。何度も
できるだけ多数回試みる種類が多い。でも、筋肉が衰えるからもう息も
絶え絶えになるのか?間細胞とやらがアポト−シスかなんかで機能
せんようになるのか?

なぜ、神様はポリプのように、そのままの姿で永遠に生き続けるクラゲを
作られなかったのだろう?


61 クラゲよ、恐るべき狩人よ[jfish:1003]
                   ドリメジュ(1999年2月28日)

恐るべきは 汝 クラゲよ 容姿端麗なだけに
華麗な毒花 海月草より 生まれ出ずる末裔よ
罪無き幼い命を惜しみなく貪るものよ
太陽を食しては生き得ぬのか
毒針を潜ませて 恐ろしき狩人よ 汝 クラゲ


61 カラカサクラゲとの出会い    リャッシー(1999年2月28日)

カラカサクラゲは,知られているようで殆ど一般には知られていないクラゲ
です。しかし,瀬戸内海などの沿岸域にはもしかして一番多く存在してい
るクラゲかも知れません。一般に知られていないのは,体が大きくても
2cmを越えないこと,殆ど透明であることでしょう。余程熱心に海を観察
してないと拝めない生物でしょう。

 さて,この小さくて透明なカラカサクラゲに,その生物の存在すら知ら
なかったものが,遭遇し論文までも書いてしまいました。

 1993年10月の広島県大竹市沖,宮島の西岸から僅かに1km余りの海域で
カキ餌料プランクトン調査をしていたときでした。調査が一段落して,カ
キ筏上で昼食弁当を広げていて,ふと水面に眼をやると,なにやら水面が
モコモコポコポコ上下してます。1cm位の丸い水の盛り上がりが,ポコポ
コモコモコ,私の周りでポコポコ,カキ以下だの周りでモコモコです。凄
い,凄いの一言です。カラカサクラゲの集群です(実は種名は研究室に試
料を持ち帰り,大分苦労して同定したのですが)。

 これからが大変でした。サンプル採集,写真撮影,出現範囲の観察,水
温や塩分の測定,と臨時にやることがいっぺんに増えて大忙しでした。

 カラカサクラゲの群の大きさは南北に約20mで幅が5mほど,殆どが水面
に集まっていて,水深50cm付近より深くにはいなかったこと,その密度は
平方メートル当たり数千個体と個体どうしが重なり合うほどであったこ
と,近くに潮目があったことなどすばやくノートに書き込みました。

 実験室で調べると,雌雄成熟個体が80%以上を占めていることが分かり
ました。ですから,今回遭遇した群は生殖活動と関わりがあったものと推
察しております。カラカサクラゲの再生産活動期は秋季なんでしょうね。
しかし,秋季は一般にプランクトン密度が低い傾向にあります。幼生達の
餌が十分なのか気になるところです。

 皆さんも舟釣りなどされているときに遠くの風景を見るのでなくて,眼
下の水面を注意して見て下さい。きっと,発見がありますよ。


63 トップニュースとクラゲ[jfish:1052]    ドリメジュ(1999年3月1日)

昨日(1999年2月28日)から、マスメデイアが揃って臓器移植
を報じている。それに関して思い出したのは、数十年前の日本初の心臓移植。
驚愕・衝撃の現実となった。一夜明けて今回も臓器移植が実施・成功した。
医学の進歩はどこまで進むのか計り知れない。戦前と比べ日本人の寿命が倍になった
ことからも人間の明日は文字どおり日に日に明るい。

ところで、クラゲたちの世界に医者はいらない。再生おてのもの。
体の一部からでも個体が復帰可能。事故や捕食者に食われて体の大部をなくしても
へっちゃらだ。人為的だが、ばらした細胞からでも元にもどれる。
まるで、SFに登場する生き物そのものだ。そんなクラゲと我々をつい
比べてしまう。


64 花粉症と環境ホルモンとクラゲ[jfish:1103] リャッシー(1999年3月4日)

 毎年3月は厭な時期である。私がスギ花粉症と気付いたのは10年程前
で,マスコミなどで話題とされだしてからである。それ以前でも卒業式の頃
によくくしゃみに悩まされていたが,風邪だろうと思っていた。いつから花
粉症になったのかはっきりしない。

 これは何かで読んだものだが,花粉症は子供とお年寄りには殆ど無いそう
だ。そう言えば小学生の花粉症は殆ど聞いたことがないし,老人のそれも身
近で知らない。成人男女が花粉症に悩み,更年期で治癒するようだ。即ち,
生殖能力をもつ時期にだけ花粉症が発現するらしい。スギ花粉も環境ホルモ
ン(内分泌撹乱物質)の範疇と考えていいようだ。

 そうすると,花粉症は目の痒み,くしゃみ,鼻水などの普段の症状の他
に,性機能に影響することになる。思い当たるのは最近の精力減退である。
年のせいと思っていたが,スギ花粉のせいなのか! スギ花粉が人間の生殖
活動を抑制していることになる。環境ホルモンによる誤作動なのか。そし
て,生物生態系の平衡機構によるひとつの制御作用なのか。ううん,ここま
で考えると難解となってきた。

 さて,水生生物が生活している水は,我々陸生生物を取りまく空気よりも
多くの化学物質を溶存する。環境ホルモンの影響もより深刻なはずだ。泳ぐ
生殖器と呼ばれるクラゲは特に影響を受けそうだ。しかし,まだクラゲに影
響が出たという報告はない。撹乱影響だから,プラスやマイナスの作用をす
ると言うことである。プラスだったらクラゲの異常繁殖であり,マイナスな
らばクラゲの減少を意味する。

 スギ花粉を含めた環境ホルモンは人類の未来もクラゲの未来にも関わって
いるようだ。



65 「荘厳なバトンタッチ −鎮魂歌なんて無用です−」
           [jfish:1155]  リャッシー(1999年3月6日)

 晩秋の浜に打ち上げられたミズクラゲはまさに力尽きた姿です。数日以内に
彼らの体は水に帰るでしょう。しかし,彼らの体は朽ち果てても,彼らは確実
に次世代にバトンタッチをしています。また,彼らの体はただ単に水になるの
ではありません。水と砂に棲む無数のバクテリア達の貴重な食べ物となり,そ
れから珪藻,ハマトビムシ,貝,カニ,ゴカイ,サギたちの多くの生き物の食
べ物としてバトンタッチされていくのです。役割を終えたミズクラゲ個体の大い
なる無駄は荘厳なバトンタッチをとおして生態系で活用されるのです。

 泳ぎが遅いゆえに幾多のクラゲ達は潮流や海流に流されて行きます。流れ着
くところの殆どは厳しい環境で,殆どのクラゲ達は力尽きて死んでいきます。
しかし,その中のほんの一握りが耐え生きながらえ,そこに子孫を残すことが
あります。その営みは非常に頼りないもので,砂浜に描いた指絵のように跡形
もなく波が洗い消すことがあります。漂着したほんの一部がその地に適応し,
子孫を残すでしょう。新天地です。クラゲ達の分布はこのような祖先達
の無数の屍の上に築かれたものでしょう。荘厳な生命のバトンタッチです。

 彼らは繁栄の神話を信じて生きているのでしょうか。そうではないような気
がします。彼らの生活は大いなる生態系への奉仕なのです。食べる,産む,死
ぬ,はぐくむは次世代と生態系への荘厳なるバトンタッチなのです。

自然の生態系を生きるクラゲ達に鎮魂歌は無用です。彼らの死は生態系を通
して生へとバトンタッチされているからです。このような生命システムのなか
で,クラゲが迎える終焉は苦しみや痛みを伴うものではないはずです。晩秋の
渚に打ち上げられたクラゲの屍を見て,悲しんではならないのです。その悲し
みは自然を征服したと思い込んでいる傲慢な人間達の感傷に過ぎないからです。
あなたも次世代と生態系にバトンタッチをするでしょう。その時に死は貴方
をやさしく包んでくれるはずですから,ご安心下さい。鎮魂歌など無用なはず
です。だって,誰を恨むわけでもないし,死は受け入れやすいものですから。


66 真っ赤に染まったアンドンクラゲ リャッシー(1999年3月7日)


 こんなことってあるんですね。まさに事実は小説よりも奇なりです
よ。真っ赤なアンドンクラゲを発見したんです。
 いつものようにアンドンクラゲの観察を行っていた時でした。漁港
のアンドンクラゲの群の中に真っ赤なアンドンクラゲが一尾泳いでい
ます。大変に目立ちました。真っ赤な幾分黒い血色です。生物では同
じ種で色が違うものにアルビノというものがあります。アルビノの場
合は色素が無くて白くなりますが,透明なアンドンクラゲにアルビノ
は起きないでしょうし,今回のアンドンクラゲは真っ赤だったので
す。

 珍しいので,採集して実験室に持ち帰り,水槽中で細かく観察する
ことにしました。野外では気がつかなかったのですが,よくよく観察
すると触手まで赤いのです(写真)。しかし,触手基部の葉状体全体
が赤くはなく,その中に走る管が赤いのです。また,傘について
も胃腔,放射嚢や生殖腺部などの内腔が赤みが濃く,傘の外側の筋肉
部は殆ど無色透明の状態でした。このことから,取り込んだ食べ物に
由来したものと判断しました。そのことを裏付けるように,2,3
時間経過するうちに赤みは次第に消失し,ほとんど他のアンドンクラ
ゲと区別が付かない程までになりました。そうしますと,この赤色は
生物の血液くらいしか考えられません。今までに生殖腺などが少し
黄色みを帯びたアンドンクラゲは観察してました。黒っぽい稚魚やゴカイなど
を餌として与えた場合にそのように薄く着色することは分かっていた
のですが,今回のものがあまりにも濃い赤でしたので,発見当初は食
べ物由来など考えも及ばなかったのです。

 さて,ではその真っ赤なアンドンクラゲは何を食べたのでしょう。
真っ赤でアンドンクラゲが捕食できそうな生物は思い当たりません。
採集した漁港には近くに魚解体工場と小さな水揚げ場があります。こ
れらから解体された魚の肝臓,心臓また血合い肉などがアンドンクラ
ゲの棲息場所に流入したと推察することが出来ます。漁船上で解体処
理したもの洗われて流れ来たものかも知れません。血液を多量に含む
魚の器官がアンドンクラゲの触手に付着して,それを取り込んだと考
えるのが最も自然のような気がします。

 10年間ほどアンドンクラゲを観察し続けていて,この様な事例は
僅かにこの一件だけです。偶然の産物だったのですね。



67 砂浜を真っ青に染めたギンカクラゲ [jfish:1241]
                            リャッシー(1999年3月11日)

 ギンカクラゲをご存知の方は余程のクラゲ通でしょう。ちょっと見ただけ
ではクラゲとは思えないものですし,海岸からの観察ではなかなか生きたも
のには滅多にお目にかからない外洋性のクラゲなので,馴染みが薄いです。
夏の海水浴場で浜に打ち上げられたギンカクラゲを時々見い出せますが,
干からびてほとんど透明となった円盤状の気泡体は一般人にはビニール
製品などの破片にしか見えないでしょう。

 このギンカクラゲが,1997年9月4日山口県日置郡向津具半島北岸砂浜の波
打ち際に大量に漂着し,浜全体をコバルトブルーに染めたのです。数日前
からギンカクラゲがちらほらと漂着しているとの情報を得てましたので,打
ち上げの可能性が高い砂浜を調査していて,この大漂着に出くわしました。
下げ潮時で,浜は砂が露出しているところは殆ど無く,打ち上げられたギンカ
クラゲでべとべとの状態,波打ち際ではまだ新鮮なギンカクラゲに足の甲ま
で埋まるほどでした。また,寄せる波は真っ青で,まだ生きている個体も多
量に含まれていました。浜から50m程沖にはギンカクラゲは見いだせず,大
きな集群はひと塊となって打ち上げられた様子でした。サイズ範囲は0.3-23mm
と全体的に小型で,またより小さい個体が優先していました。ギンカクラゲの
ほかにカツオノカンムリ,ウキツボ,ルリガイ,ヒメルリガイまたルリエボシ
がわずかですが混在していました。この大量漂着は上記の2海浜に限られ,
50kmの範囲内では小規模な漂着がわずかに2,3の海岸で観察されたにすぎま
せんでした。

 本種の大量漂着は今までに夏の和歌山県白浜で報告されています。しかし,
日本海側では報告がありません。さて,気になるのはこの漂着がなぜ起きた
のかですが,漂着の一日前から強い海風が卓越して吹いていたこと,また沖
の海水温がやや高めであったことから対馬海流の勢力が強く,黒潮にすむ生
物を多く運んだ可能性が高いことと関係していたようです。

何れにせよ,このような野生生物の大量死はその生物にとって生残の手痛
い失敗には違いありません。何らかの異常な現象が引き起こした悲劇とみな
せます。しかし,打ち上げが起きた浜はコバルトブルーに美しく染め上げら
れ,厭な臭気など全くなく,何だかすばらしい海のプレゼントを頂いた気分
になったのはどうしてでしょうか。



68 クラゲの祖先はアクチヌラかも?[jfish:1285] ドリメジュ(1999年3月13日)


第1集で「クラゲに出会って」というエッセイを書いた。
このクラゲなるヒトの定義の詮索はともかく、クラゲが
どのようにこの世に進化してきたのだろうか。

イギリスのこの道の大家が昔いいアイデアを出した。
ドリ−はそれがいたく気に入って、若き悩み深き大学院時代に
そんなことで頭を痛めていた?のだが、同じ事をひらめく
ことに驚嘆し、院生主体の自費出版雑誌「系統と生態」
に投稿した懐かしき思い出がきらめいた。

その考え方は、やはりふたりの研究のやり方が生活史の解明
を主眼としていたので、さもありなんであったのだ。クラゲたち
の一生にはさまざまなヴァリエ−ションがある。ある分類群は
必ずポリプという定着時代、無性世代がある。しかし、外洋で
全生活段階を浮遊ですますほんとのクラゲもいる。ふたりは
このホンマノクラゲに注目した。その若いときの姿はどうなんか。
それはくらげのようなちがうような、それでイギリスの俊才は
アクチヌラというクラゲにあらずポリプでもないミニュチュアの
クラゲ型幼生を命名し、そんな祖先がおったことをクラゲへの
進化も海の底におちればポリプへの進化も一石ニワトリだったわけだ。
その真偽のほどは知らないが、クラゲの進化うんぬんというと
必ず顔を出す説である。

すべてアイデアの源泉には知識の泉が必要だ。それとなぜなぜという
無垢な問いかけ、なんの利益も算段もなく、ひたすらに真理を求める
情熱が熱源だ。



69 ビ−ナスの帯[jfish:1300] ドリメジュ(1999年3月14日)

連想ゲ−ムじゃないが、これがクラゲの一種だと答えられる
人は多くはあるまい。ビ−ナス誕生の絵画をみても、彼女の帯が
くらげ??まあ、いぶからず、美しき妖精を想像されよ。
妖精がなにかをまとっている、天女の羽衣ではあるまいに、
みえざる妖精に帯はいらないはずだが、なんて野暮なこと
はちょとおいておき、このクラゲ、タダノくらげではない。
普通のクラゲが刺胞動物門なら、ビ−ナスの帯は有櫛動物門に
属する。両者は昔、腔腸動物門としていっしょの分類群で
あったが、今や決定的に別れてしまった。で、ほんとの名前が
「オビクラゲ」、ドリ−は「オビクシクラゲ」にかねがね
変えたいと思っており、和名に先取権はないのでこれが
定着すればより正確になりまぎらわしくないと考える。でも、クシクラゲ
のイメ−ジがこの種にはない。クシクラゲといえば風船型の
カブトクラゲや、やや扁平なウリクラゲがすぐ思い浮かぶのだが、
オビクシクラゲは透明な帯状の体となっている。そして、クシクラゲ類
の中では、筋肉質で泳ぎがとってもうまい。くねくねと細長いきゃしゃな
からだを舞い踊って、逃走する。驚くことに、このオビクシクラゲの
若いときの体はご先祖様と同じだ。つまり、フウセンクラゲ型、なんのこ
とはない、まるいころころした、しかも一対の長い触手をもった
普通のクシクラゲである。これが大人になるとこうも変化するものかと
目をみひらかざるをえないほどの改革だ。なんでこうなるのと
ドリ−にきかないでほしい。海の妖精、ビ−ナスに尋ねたいとの
人間の想いがこんなロマンチックな名前の由来に違いない。和名は英名
を単に訳しただけだ。


70 クラゲが呉れた世界[jfish:3/17,18:19]
                   リャッシー(1999年3月17日)

 人それぞれに相性というものは確かにありますね。
何故か心惹かれるというものがあります。それが,私の場合はクラゲのよう
です。ミズクラゲやアンドンクラゲなどです。
 魚や貝なども好きです,よく目立ちますので,愛好家も多いし研究者も多
いですね。学生も半数ほどははじめ魚貝類に興味をもって,図鑑などで名前
や生態をまず最初に覚えるものです。はじめから,クラゲをやりたいという
学生は非常に少ないですね。話を聞いて,クラゲも面白そうと気づいたと言
います。また,クラゲの研究者は事実少ないですね。もしかして,あまり多
く研究者が関わってないと言うことが親しみ感を私に与えているのかも知れ
ません。
 さて,そのクラゲの研究発表をすることだけのために,私ははるばるオラ
ンダまで行きました。世界の腔腸動物研究者が一同に会するそのシンポジウ
ムには日本からも数名の方が参加されていました。これが私の韓国に次ぐ海
外旅行でもあったわけです。
 このシンポジウムでは多くのことを学びましたが,最も強く印象に残った
のは生物を地球レベルで見ることでした。例えば,ポルトガル,アルゼンチ
ンまたインドの研究者が同じ生物種や近縁の生物を研究しているのです。日
本近海の生物だけに目が向いていた私を,インド洋や大西洋まで連れ出して
くれたのです。これは言葉でいうと簡単ですが,認識のレベルは格段に違う
ものです。地球の上で生きて,分布を広げた生物として扱わなければならな
いことに強く気づかされたのです。自然の生物の世界に人間が作った国も国
境もないのです。
 これがクラゲが私に呉れた世界です。とくにクラゲでなければならない理
由は全くないのですが,クラゲだから私に与えてくれたのだと思っていま
す。

71 アマチヤ研究者へのメッセージ[jfish:3/18,14:26]
                   リャッシー(1999年3月18日)

私は地方の貝類研究会に属してます。そこには多くのアマチヤ研
究者がおられます。例えば,主婦,商店経営者,小学校の先生,
お医者さん,などなどです。このなかには学生時代に貝の研究を
していた方もおられますが,全くの素人の方もおられます。しか
し,貝に対する強い興味や情熱を確かにお持ちです

プランクトンを研究している私が何故貝なのかと不審に思われた
方がおられるでしょうが,泳ぐ貝や浮く貝などプランクトン性の
貝がいますので,その情報を得るために貝類研究会に入会してい
ます

さて,以下はアマチヤ研究者との共存を考えて書いております。
アマチヤの方は非常に精力的に収集されるのですが,その収集結
果が外部に出てこないのです。自分の部屋に持ち込んで,それか
ら先は個人的所有物になってしまうのです。せっかくの採集物が
個人の秘蔵物に終わってしますのです。これは,何とかしないと
努力が殆ど無に帰することになるし,採集された生物が日の目を
見ずに埋もれてしまいます。
 この大きな原因はアマチヤ研究者が研究発表する能力と時間が
不足していることでしょう。これを補うには幾つかの対策があり
ましょうが,最も効果的なものにプロ研究者との協同研究があり
ます。研究を分担することは非常に効率的に成果を生むことが出
来ます。この時に重要は役割を果たすのが,プロとアマが接触す
る研究会の様な組織でしょう。互いに対象の生物に対する愛情が
あれば協同研究には持ち込めるのが自然なのです。
 しかし,多くの場合はアマとプロはイザコザを起こしてます。
採集場所を荒らすことや,標本を公開登録しないことなどで,殆
どの場合はプロがアマを非難してます。強調はなかなか難しいよ
うです。

 クラゲ研究でも,このわれわれのjfishがアマとプロの佳き接点
を作ってますので,研究発表という成果を稔らせたいものです。
 水槽のなかで飼い殺しはちと可愛そうですよね。そうは思いま
せんか?