![]() |
主に高知県と宮崎県の汽水域や沿岸域に生息する幻の巨大魚、アカメ(Lates japonicus)は、生息環境の悪化や個体数の減少への懸念から、環境省のレッドデータブックにおいて絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されている日本固有種です。 このたび、本校と東京大学大気海洋研究所および高知大学との共同研究により、アカメの種全体の遺伝的多様性が、他の魚類はもとより、他の脊椎動物と比較しても、最も低いレベルであることが明らかになりました。 遺伝的多様性は、種が環境の変化や新たな病気などに適応して、存続していくために必要です。 絶滅を回避するために、生息域全体の保全対策およびその謎に満ちた繁殖生態の解明が望まれます。 本研究成果は、2015年5月13日に保全遺伝学の専門誌「Conservation Genetics」のオンライン速報版で公開されました。 論文へのリンク: http://link.springer.com/article/10.1007/s10592-015-0729-x DOI: 10.1007/s10592-015-0729-x |
2015/05/18 登録 |
|閉じる|