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本校生物生産学科の高橋洋講師をはじめとする国際研究グループが、秋田県と山形県に、かつて京都府と兵庫県に分布していた絶滅種‘ミナミトミヨ’と同種と考えられる個体群が生き残っていることを明らかにしました。 2010年のクニマス再発見に続く、重要な発見です。 秋田県と山形県の内陸部には、これまで学名が明らかでない2種が生息することが知られており、それぞれ淡水型と雄物型と呼ばれていました。 高橋講師らは、国内はもとより、中国、韓国、ロシアなどの東アジア地域、さらには、ヨーロッパ、北米、中央アジアなどから幅広く標本を集め、それらの分子系統学的研究を通じて、淡水型がトミヨ、雄物型がミナミトミヨであると突きとめました。 雄物型は、生息環境の悪化や個体数の減少への懸念から、環境省のレッドデータブックにおいて絶滅危惧IA類(CR)に指定されており、今回その重要性が改めて示された形となりました。 本研究成果は,2016年3月19日に分子系統学の国際誌「Molecular Phylogenetics and Evolution」の電子版で公開されました。 論文へのリンク: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1055790316300148 DOI: 10.1016/j.ympev.2016.03.022 |
2016/03/22 登録 |
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