項目情報通信技術を活用した高品質な水産物情報の効率的提供の試行実験を行います
 社団法人海洋水産システム協会と独立行政法人水産大学校とは、「沿岸漁獲物の短期蓄養による高品質生産システム開発」の一環として、「IT等先端技術の活用による高品質水産物情報の効率的な情報提供」に関する研究開発を行っています。
 本研究は、短期蓄養により身質を向上させた魚介類について、ICT(情報通信技術)を活用して、ロット毎に、その産地、漁獲日、蓄養日数などの情報を、流通・販売関係者や消費者に効率的に提供し、水産物の価値を認識いただこうとする取り組みです。

 今回は、株式会社タカスイ様(串木野事業所)において、漁獲後に、活かし込み(出荷前蓄養と環境馴致)で生産された「恵比寿さば」、「恵比寿あじ」を株式会社タイヨー様サンキュー新栄店(鹿児島市)で試験販売いたします。消費者や流通・販売関係者はパソコンや携帯電話を使って、水産物の品質情報を簡単に確認することができます。
 今回の試験を通じて、水産物の品質情報に対する消費者や関係者の関心や必要とする情報を整理するとともに、システム運用に関する課題を明らかにします。

1.試験日時:平成21年12月14日(月)~15日(火) (見学は14日を予定)

2.試験場所:
 (1)取り上げ・情報登録・出荷風景
      午前3時ころ   (株)タカスイ串木野事業所(いちき串木野市)
 (2)入荷・入荷登録・販売風景・情報提供風景
      午前10時から (株)タイヨー・サンキュー新栄店(鹿児島市)

 なお本研究は、平成21年度新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業委託事業である「魚介類の出荷前蓄養と環境馴致による高品質化システム技術開発」として、水産物の品質をコントロールする新技術を実際の水産業の現場へ落し込むことにより、限られた水産資源の価値を最大化する研究の1つのテーマとして行なっています。
2009/12/07 登録

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