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小型底びき網漁業はわが国における海面漁業生産量の約11%を占める重要な漁業種の一つですが,燃料高騰,魚価安などの影響から経営体数は減少しています。 さらに,後継者が少ないために漁業従事者の高齢化が進み,この漁業の存続が危ぶまれています。 平成23・24年度新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業「小型底びき網漁業における省力・省エネ化技術の開発と普及」(代表機関:東京海洋大学海洋科学部)の一環として,水産大学校,福岡県水産海洋技術センター,ニチモウ株式会社などが参画し,柔構造拡網装置(カイト)を利用した省エネ・省力型小型底びき網の開発及び実証試験に取り組んできました。 柔構造拡網装置は,柔軟で軽量なキャンバス地(帆布)を利用した拡網装置であり,現用のものと比較して約2/3の速度で曳網できることが特徴です。 福岡県において特別採捕許可のもとに実施した実証試験の結果,同等の漁獲物を得るために必要な燃料を約30%,漁業者への身体的負荷を約10%軽減できることが確認されました。 これらの研究成果は平成24年度日本水産学会秋季大会において,マスコミからも注目が寄せられました。 イメージ図は、こちらからご覧下さい。 |
2012/10/18 登録 |
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