水産流通経営学科 刀禰 一幸助教が漁業経済学会奨励賞を受賞しました。

水産流通経営学科 刀禰 一幸助教が漁業経済学会奨励賞を受賞し、2024年6月16日に下関市で行われた、漁業経済学会第71回大会で表彰されました。

水産流通経営学科 刀禰一幸助教の写真

課題名

イカ産業に関する研究

受賞日

2024年6月16日

受賞研究課題の意義

 気候変動や海洋環境の変化などの自然環境、漁業の動向や国際情勢などの社会経済環境の変化によって水産物資源は変動しています。多獲性浮魚資源は環境変化の影響を受け資源を大きく変動させるレジームシフト、魚種交替現象が数十年周期で発生することが知られています。スルメイカもその一種であり、2016年頃から現在にかけて日本のスルメイカの漁獲量が減少しています。
 スルメイカは生鮮から多種多様な加工、漁業用餌料までの幅広い用途として利用され、イカに関する生産から消費までの「イカ産業」が大きく広がっています。スルメイカの不漁は、加工業等の「イカ産業」の原料不足を深刻化させています。
 私の研究は、資源変動を繰り返す多獲性浮魚資源であるスルメイカを対象に、資源の減少局面において「イカ産業」がどのように変化し、どう対応しているのか、その実態を把握することにあります。
 この研究が「イカ産業」の生産者や加工業者への振興策等の政策立案や、イカを需要する加工・流通業者や消費者に役立つ材料となれば意義があると考えております。また、資源変動は繰り返すことから、未来でも再びスルメイカの不漁が発生することが予想されます。そのため、この研究が未来の「イカ産業」への参考資料となることを願っています。さらに、資源変動を繰り返すマイワシやカタクチイワシなど、他魚種の資源変動への対応に役立つ資料となることができれば幸甚です。

学会名

漁業経済学会

 

本研究成果は、下記に掲載されました。

 

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