本校代表 挨拶
水産大学校代表 藤井 徹生 挨拶
海大好き、魚大好き、船大好き・・・大歓迎!
水産大学校は、山口県下関市の日本海側、響灘に面した風光明媚で自然豊かな場所に位置しています。本校は、農林水産省が所管する水産に関する高等教育機関です。4年制の本科、修業年限2年の研究科、そして同1年の専攻科を擁しています。卒業すればそれぞれ学士、修士、上級海技士などさまざまな資格を得ることができます。
日本は四方を海に囲まれた海洋国家です。このため、海の幸をいただく水産業は古来、日本の食文化を支え、発展してきました。世界文化遺産に登録された「和食」は、昆布や鰹節などの水産物から得られる「出汁」がなければ成り立ちません。また、津々浦々で得られる水産物は鮮魚としての利用に加えて、その特性に合わせた食品に加工され、利用されてきました。
水産生物は再生可能な資源です。つまり、適正に管理すれば持続的な利用が可能です。しかし近年、資源量の急激な増減や分布域の大きな変化といった、これまでに経験したことのないような事態が生じています。合わせて、人口の減少と急激な高齢化が進むなかで、漁業従事者の減少と高齢化が問題になっています。こうした中で、国は水産に関連する法律の大幅な改正を行うなど政策の転換行い、水産業の成長産業化を目指しています。
水産に関係する業界や研究・行政機関は、世界的な視野に立ちつつ、かつ現場目線で問題を柔軟に解決できる人材を必要としています。新しい水産の世界は、若い皆さんの力にかかっています。水産大学校の教職員一同、水産のフロンティアを切り開く仲間として、皆さんの来校を期待しています。